世界の三代喜劇王、バスターキートンによる、映画黎明期のスチームパンクアクション映画。
やっぱりああいう蒸気機関車での攻防って時代を超えてみても面白い、奥深いものがありますよね。
トーキー映画で素晴らしいのは音声などで魅せることはせずに、パントマイムやらジェスチャーやらで映画を構成していくその技術なんだと思うんです。そこがやっぱりこの映画の文化が世界的にも広がる原因になったのかもしれないですし、だからこそ人間の歴史を一つ見るためにもとても良い文化的なものになったのだと思います。
ある種、音や会話の構築などなくても、体の動きだけで映画は成立するということを証明している作品です。しかし、終盤の機関車を橋から落とすという演出は今じゃ絶対にできませんね。こういうことが普通にできたのも黎明期だったからと言えるのかもしれません。
しかし、列車や機関車、電車などは映画では必ずドラマがおこる舞台装置として機能するのもこの頃からなのかと思うと本当に感慨深いです。
この時代の映画もできれば見てみたい。