ひゅうどんこ

東京おにぎり娘のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

東京おにぎり娘(1961年製作の映画)
4.0
 「東京 新橋 おにぎり専門店」で検索したらヒットしました。現代でもおにぎり屋さんはあるんだなぁ、、と思いながら私の所も調べたら沢山。。聞いたことがない商いでしたが、現在進行形なのですね。失礼しました。

 リアルタイムで知らないものの、大映という映画会社の作品が私は大好きです。画面の色合いがスカッとしていて、被写体映えしているものが多いんです。

 この作品もそう。若尾文子がとても綺麗に可愛らしく写っています。ストーリーもマイルドながらまとまりよくツボも押さえています。こんなハイセンスな作品が、当時プログラムピクチャーという名のシステムの元に、次々量産されていたと知って驚きましたよ。

 主人公がいじらしく可哀想に思える展開もありますが、それあってこそより中央の大輪は美しく映える、私はそう感じました。

 ラスト。その後の新たな展開も漂わせながら、爽やかに終わります。
「大丈夫、こんないい娘だもの、きっと近いうちに良いご縁があるよ☺」何故だかそんな気持ちになりました。

 脇ではありますが、ジェリー藤尾のファイトシーンもありますね。芸能界最強伝説などの謳い文句でいまだに名前が挙がる人ですが、劇中口にするナイト同様、私生活も紳士なパパでしたね。謂われなきバッシングにも毅然とした沈黙。劇・現両方の本人心中察するにグッときました🤧。