トム・クルーズ主演にしては派手さがないけれど、そこが良い。
ジェイミー・フォックスに花を持たせたところもいいね。
十分にハラハラして面白かった。
トム・クルーズが冷酷な殺し屋ビンセント。
にやけ顔はまったく見られない。
ジェイミー・フォックスが善人タクシー運転手マックス。
ビンセントが請け負った数件の殺しに、マックスが付き合わされる羽目になる。
ああ言えばこう言うビンセントに、マックスが言い負かされる、その会話がなかなか面白く、後半に効いてくる。
ダーウィンとか「易経」を持ち出したり。
ビンセントに反発しながら、彼の言葉に影響されるマックス。
マックスがはったりをきかすシーンは痛快だった。
前半は、ビンセントが順調に任務を果たすように願って観る。
が、後半でがらりと変わり、しまいには、ビンセントが怖い目のターミネーターと化す。
普通人マックス、がんばれ、となる展開。
人は安定に流される。
安定し、行動を起こさずにいたマックスが、この映画のあと夢のために行動するのか。
ちょっとズキンと来た。
コラテラル:副次的な、付帯的な。
いろいろ捉えられるタイトルだったんだ。
ジェイソン・ステイサムはカメオ出演?
ハビエル・バルデムも出てたね。
タクシーのラジオから流れる曲や、シーンに合わせた音楽も良かった。
どこかのレビューで、ご都合主義を徹底的にツッコんっでいたけど、確かにその通りでツッコみどころは多いけど、映画だからいいじゃなーい。
と私は思うよ。