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フレディVSジェイソンのTEPPEIのレビュー・感想・評価

フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)
2.0
夢の世界で活躍するフレディ・クルーガーと現実世界の殺人鬼ジェイソンをどう戦わせるかというアイデア自体はある意味見事だが、なんだか「エイリアンVSプレデター」にも言えることだが、勝手にやってくれと言わんばかりの人間の巻き込みよう。そんな夢の対決をとりあえずやらせようとした企画自体は評価できるものの、何もこんなバカに作ってしまうとは。あえて言えば本作は全米ではかなりヒットした方だし、リメイク版の「13日の金曜日」と「エルム街の悪夢」より全然面白い。この両者は近年稀に見る酷すぎるリメイク版だったけど、やっぱりこのVSものは酔いながら見るのに丁度良いレベル。私的には真ん中あたりにレザーフェイスとか入れれば面白くなりそうだとも思うけど。
本作の場合はスプラッタにしては愉快過ぎて、ホラーテイストなんか一切無い。いかにも頭悪そうな学生たちが段取り悪いフレディと何か起こされて不機嫌なジェイソンに挟まれる超絶コメディとして見るのが吉だろう。クオリティは…低い方。まだエイリアンとプレデターの方がその辺頑張っていたし、叩きのめされている2作目もエイリアンの鳴き声を「エイリアン2」と同様のものにするというマニア技は評価できた。本作もそういう譲れない点があると良かったのだけど、これじゃ天国にいるウェス・クレイヴンが泣いてしまうくらい愛がない。ジェイソンに至ってはマジでどういうキャラ設定なのか困惑するくらい迷走してたし。
総評として「とりあえず対決を」という魂胆と悪意と悪ノリしか感じない「フレディVSジェイソン」は全然面白くはないけど笑える映画??って感想。
しかしもしまたこの対決を劇場で観れるなら、ハリウッドがまたやってくれる事を楽しみにしている。何だったら宇宙で対決させてしまえ、ジェイソンは一応宇宙経験者だし。頑張れ。
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