ホイットモア大統領

フレディVSジェイソンのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)
4.4
『ザ・プレデター』の予習として、久々に『AVP』を見ようと思ったけど、本作が脳裏をよぎったので鑑賞。

小5の時、TVで2週続けて『オーメン』と『13日の金曜日』を見たのがきっかけでホラー映画にハマり、流れで『13金』シリーズを追っていたら本作の公開を知った。

そして、『エルム街』シリーズにも手を染め、少ない小遣いで関連書籍を買い、人生で初めて親父に映画館に連れて行くよう懇願した結果、今の私があるわけです。

それぐらい思い入れの強い作品。
もちろん、当時も今もジェイソン派。

なぜなら、ブサイクでいじめられっ子でマザコンという三重苦にも関わらず、無言で、決して慌てる事なく、走る事もなく、一発で確実に仕留める必殺仕事人ぶりに痺れるからだ!

また、大男で、ホッケーマスクのトレードマークがあり、気づいたら背後にいて、無敵、というホラー・キャラクターの代表にふさわしいスキルを兼ね備える。
今回は “ファイヤー・ジェイソン” なる姿も見せてくれる。さすが、ベテランとしてのサービス精神にも余念がない。

そんなジェイソンがフレディに負けるはずがない。むしろ余裕。と思っていたら、これが意外と互角の勝負で、何ならフレディの方が優位に立っている印象だった。

どういうことかと言うと、

ジェイソン…“スロー&パワー&無敵”
vs.
フレディ…“スピード&頭脳&超人” ←

という風に強化改編されているのだ。

これで文字通り、殴る蹴る切り刻むのガチンコ “VS” を展開してくれるので、狂喜乱舞が五臓六腑に染み渡る。
ちなみに、現実の “あの場所” で対峙した時に流れるスコアと映像が死ぬほどカッコいいので、別の意味で失禁必至。

さらに、ジェイソン派もフレディ派も楽しめるよう、映画内には両者のオマージュがこれでもかと散りばめられ、ファンならば終始ニヤニヤが止まらないはず。
ヒロインも巨乳処女という徹底ぶり(個人的にはボーイッシュなギブを演じたキャサリン・イザベル派)。

そんな “わかってる” 演出を手がけ、98分と潔い時間にまとめあげたのが、ロニー・ユー監督。
これで本作を撮る前は、各シリーズ1作目しか見ていなかったというのだから驚きだ!フレディのワイヤー・アクションが凄いのも、本場香港仕込みだから(適当)。

他作品では、同じくホラー・シリーズの『チャッキーの花嫁』や、サミュエル&カーライルのファッキン・コンビで送る『ケミカル51』も面白かったので、最近見ないのが残念でならない。

続編企画として『フレディVSジェイソンVSアッシュ(ブルース・キャンベル)』というのがあり、没になったもののコミックスは刊行されているので、いつしか実現してくれないかなあ。