だい

酒とバラの日々のだいのネタバレレビュー・内容・結末

酒とバラの日々(1962年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

テーマソングがジャズのスタンダードナンバーになってて超有名な映画だし、
もっとブルージーでスタイリッシュに酒に溺れていく映画だと思ってたら、
全然違う!!!!!!!

堕ちかたがエグすぎてスタイリッシュさの欠片もなかった!

アル中映画といえば「失われた週末」もあるけど、
あっちよりも数段悲惨。


泥だらけになって酒をあおるジャック・レモン。
からの~、
拘束衣で暴れるジャック・レモン!
裸でベッドに縛り付けられるジャック・レモン!

ジャック・レモンの演技が体当たりすぎて、
アル中患者の生々しさやばい。



ってかもうそもそもさ、
最初のデートで酒持ち歩いて、しかも1本空にするとか、
もうその時点で頭おかしいじゃん??

カーステンも、
酒持ち歩いてる男なんてヤバいってすぐに気付きなさいよ…


更正会みたいな組織って、存在を全く知らないけど、
ダルクみたいな薬物中毒者の更正組織はあるから、
きっと日本にもアル中の更正組織は存在するはず。

集会で、あのリーダーの人の、
「私はアルコール中毒です」っていう宣誓から始まるのすごいよね。
あれで会場の仲間意識醸成していくのすごい染みる。

カーステンも、
どこかで自分の姿を正しく見れてたらなぁ。。。



ぼくは飲み会とかは大好きだからしょっちゅう飲みに行くけど、
ほとんど酔うことがないから、
一人で飲む楽しさが少しもわからないし、
一口飲んだからって、
もっと欲しくなる気持ちが全くわからないんだけど、

結局、アル中とかニコ中って、
意志の問題だと思うんだよね。

病気だから意志の問題じゃないよ。
ってよく聞く話だけど、

アル中を自覚して更正しようとしたジョーは立ち直って、
アル中を認めようとしなかったカーステンは堕ちていく一方だったから、
やっぱり意志の問題。

治療がまずあるんじゃなくて、
意志が治療をスタートさせるのですよ。
だい

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