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男はつらいよ 寅次郎紅の花のkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
▪️Title :「男はつらいよ 寅次郎紅の花」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1995/12/23
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-331 再鑑賞
▪️My Review
☆シリーズ第48作、今回のマドンナは浅丘ルリ子。
寅さん、渥美清の遺作。。。
1996年8月4日に死去し続編の制作が不可能となったため、『男はつらいよ』は本作が事実上の最終作となりました。。。
撮影当時、渥美清は肝臓の癌が肺にまで転移しており、主治医から前作と同様「もう出演は不可能」と診断されていましたが無理を押して出演していました(主治医によると、今作に出演できたのは「奇跡に近い」と述べているそうです)。このような経緯もありこの作品での寅次郎はほとんど動かず座っているシーンが多く、劇中でのテレビで寅次郎が活躍している姿はすべて合成で制作いるんですね。また山田監督も渥美の体調から「もしかしたら最後になるかもしれない」と考え、浅丘ルリ子が演じるリリーを出演させることに決定した経緯があります。。。
26年間に48作続いて来た『男はつらいよ』シリーズ最終作となりました『寅次郎紅の花』は、第25作『寅次郎ハイビスカスの花』以来、四度目の登場となる浅丘ルリ子演じるリリーが登場。しかも寅さんは奄美大島でリリーと同棲。かつてさくらが夢見た寅さんとリリーの結婚は、現実のものとなるのか? そして五回目となる後藤久美子演じる泉と満男の関係は? シリーズ大団円に相応しく、二つの恋の行方が、幸福な気分のなかで描かれてゆきます。阪神淡路大震災の被災地に立つ寅さんの「皆様、本当にご苦労様でした」という言葉は、俳優・渥美清の最期の台詞となりました(涙)。。。私は神戸出身なのでほんとに(涙)。。。
寅さんほんとに長い間ありがとうありがとうございました!!
ゲストは後藤久美子、夏木マリ、田中邦衛。

ロケーション
● 岡山県 津山市 堀坂 JR因美線 美作滝尾駅
● 勝山出雲街道 町並み保存地区 造り酒屋 辻本店
● 岡山県 津山市/津山祭り
● 鹿児島県 桜島と錦江湾が見える観光船乗り場前の食堂 中川家
● 岡山県 津山市 津山国際ホテル
● 岡山県 津山市 瓜生原 新郎の実家
● 岡山県 津山市 武家屋敷町
● 鹿児島県 奄美大島 古仁屋港
● 鹿児島県 大島郡 瀬戸内町 加計呂麻島 諸鈍の浜
● 奄美空港
● 東京都 八王子市 老人介護施設
● 兵庫県 神戸市 長田区 菅原市場

▪️Overview
阪神淡路大震災の直前、神戸から連絡があって以来、寅さんは音信不通。さくらや、おいちゃん、おばちゃん達は心配していた。一方満男は、久しぶりに訪ねて来た泉(後藤久美子)から、結婚の報告を受けてショックを隠せない。ヤケをおこして、岡山県津山市での泉の結婚式をメチャクチャにしてしまう。失意の満男は、奄美大島の加計呂麻島で出会った女性の親切で、彼女の家の世話になることに。その女性はリリー(浅丘ルリ子)で、なんと寅さんはそこで同棲していた…

松竹映画『男はつらいよ』シリーズは、山田洋次原作・脚本・監督(一部作品除く)・渥美清主演で1969年に第1作が公開され、以後1995年までの26年間に全48作品が公開された国民的人気シリーズです。69年8月27日に第1作を公開したことから、シリーズの歴史が始まりました。83年、“一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ”としてギネスブックに認定。日本中から愛される作品として、渥美清さんが亡くなるまで作り続けられました。このシリーズは原則としてお盆と正月の年2回公開されたが、お盆公開の映画の春から夏への旅は、南から北へ、正月公開の秋から冬への旅は、北から南へ旅することが多かった。画面に映し出される日本各地の懐かしい風景が、シリーズの魅力の一つでもある。
観直して、往年の大俳優の若い頃が観れるのも楽しみですね!!
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