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長屋紳士録のkazu1961のレビュー・感想・評価

長屋紳士録(1947年製作の映画)
4.4
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-465 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋小津安二郎監督作品の中でも好きな作品の一つ。飯田蝶子の名演技が素晴らしく、疑似親子を通して芽生えた母性愛とその結末に涙します。。
その愛情や人情の優しさの中に、敗戦直後の原風景やエンディングの戦争孤児の描写など常にシリアスな雰囲気が付きまとっているのも小津監督ならではかと。

🖋特に好きなのは、飯田蝶子演じる女性が、青木放屁演じる子に愛情と一緒にシラミもうつったらしく、二人して背中をモソモソさせるシーン。とてもおかしくて愛らしくてたまらないシーンです。

🖋本作、1946年2月、シンガポールから日本に帰国した小津監督は1年の休養ののち、本作を撮ることになります。いつもの人情劇。ペースにしながはも、遠景に見える焼け野原や上野の戦災孤児を登場させたりと当時のリアリティを映し出している作品です。

🖋何よりも段々と子供に対する気持ちが変化する経緯を小津監督の演出で、そして飯田蝶子の演技力で魅せる作品、とても素敵な作品です!!

😢物語は。。。(参考:Amazon より)
戦後間もない東京には、戦争で親を亡くした戦災孤児がたくさん居たが、その中の一人を拾ってきた男(笠智衆)は、その子を女(飯田蝶子)に預けてしまう。女はその子が疎ましくて仕方がないので、どこかに置き去りにしようとするが、なかなかうまくいかない。そのうち、その子供に情が湧いてきて、二人の間に、実の親子のような絆が生まれてくる。しかし…。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『長屋紳士録』
原題(英題):※※※
🎥製作国 :日本
🎥初公開 :1947
日本公開 :1947/05/20
🎥上映時間 :72分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):小津安二郎
脚本 :池田忠雄、小津安二郎
原作 :※※※
撮影 :厚田雄春
音楽 :斎藤一郎
出演(声優):飯田蝶子、青木放屁、河村黎吉、吉川満子、笠智衆

🔸Overview (映画. comより)———————
無声時代「東京の合唱」「生れてはみたけれど」「出來心」「大学よいとこ」等幾多の名作を生み、戦前「一人息子」「淑女は何を忘れたか」「父ありき」等を発表昨夏帰還した小津安二郎の再起第一回監督作品。脚本は「美人哀愁」以来「出來心」「浮草物語」「一人息子」「戸田家の兄妹」「父ありき」に至るまで数多くの協同作品をものした自身と池田忠雄の協同で、撮影には「鍵を握る女」「許された一夜」等の厚田雄春が当っている。小津作品のおなじみの俳優が顔をそろえている他、往年の名子役突貫小僧の実弟青木富廣が少年役で出演している。
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