kazu1961

鳥のkazu1961のレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
3.9
▪️Title : 「鳥」
Original Title :「The Birds」
▪️First Release Year:1963
▪️JP Release Date :1963/07/05
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-402 再鑑賞
🕰Running Time:119分
▪️My Review
これも子供の頃トラウマになりかけ、一時鳥が怖くて仕方ない時期がありました。
ヒッチコック作品の中では異彩を放つ傑作です。ある日、何の理由もなしに、鳥たちが人間を襲い始めました。。。たった一つのシチュエーションをもとにあらゆる恐怖を引き出した、ヒッチコックのサスペンス・ドラマの傑作。
ストーリーは原作とは大幅に異なり、餌不足による鳥の襲撃が理由の原作に対し、映画では、襲撃理由も明らかにされず、その後、主人公達がどうなるのかも不明に終わるというストーリーです。映画の主題は曖昧なままにして、徹底的に恐怖を煽ることを徹底しています。結局それが、一層怖さを増している結果になったんですね。
マットワークを使ったパイオニア的作品で、機械製の鳥と本物の鳥の両方を使い、襲撃の恐ろしさを強調しています。
また、音楽(BGM)を全く使わず、計算された静寂の中に効果音とわずかなソース・ミュージックと電子的なサウンドが鳥の不吉な鳴き声や機械的な羽ばたきと組み合わさり、緊張感を高めています。
そして結果、1970年代に量産された動物パニック映画の原点にもなりました。
物語は。。。
訴訟された相手弁護士ミッチ・ブレナーにからかわれた新聞社社主令嬢メラニー・ダニエルズでしたが、彼が気になり住所を突き止めます。ミッチの実家があるボデガ湾に向かったメラニーは、彼の元婚約者で教師のアニーと出会います。ミッチの妹キャッシーに、ラブバードをプレゼントして、彼の気を引こうとしたメラニーは、ボート上でカゴメに襲われてしまいました。ミッチがメラニーの傷を手当てし、彼女を夕食に誘うが、息子ミッチを溺愛する母リディアは、二人の関係を気にします。そんな時、アニーの家に一羽のカモメが激突死して、翌日はついに鳥の襲撃により死者がでます。そしてミッチらは、ようやく鳥の大群の異常な行動に気づき始めますが。。。

▪️Overview
鳥が人間を嫌い、食いちぎるという残酷な恐怖ドラマ。原作は女流作家ダフネ・デュ・モーリアの「鳥」であり、それをエヴァン・ハンターが脚色した。監督はアルフレッド・ヒッチコック、撮影はロバート・バークス、特殊撮影はアブ・アイワークス、音楽はレミ・ガスマンとオスカー・サラの2人。出演者はロッド・テイラー、スザンヌ・プレシェット、ジェシカ・タンディ、チャールズ・マグロー、ティッピー・ヘドレンなど。製作は前記ヒッチコック。(参考:映画.com)
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