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深夜の告白のHKのレビュー・感想・評価

深夜の告白(1944年製作の映画)
3.8
後に「サンセット大通り」「アパートの鍵貸します」などを監督するビリーワイルダー監督によるLAノワール映画の金字塔

やっぱり保険屋だなんてなるものじゃないし、加入する必要なんてないわなんて思っちゃうこの映画。人の命を金で交換するなんて、あさましいのなんのその。

自殺をすれば保険は下りない、だから殺すしかないと保険屋ととんでもないクソアマの旦那殺人計画を魅せられるだけでハラハラする。正直いって、一番可哀想なのは旦那以上にその娘さんかな。お義母さんに人生狂わせられるなんてなんと可哀想な展開。

初めのうちは、何一つ問題なく計画が進むものの、意外な切れ者の存在により計画が狂い、最後には悲劇の結末になるという展開はよくある話だが、その土台を作ったのはこの映画なのかな。

あのキースさんは古畑任三郎とか刑事コロンボの元祖なのかもね。映画全体としても、犯人の一人語りをメインにおき、そこから時系列順に話を展開し、結末で初めに戻るというのも、やはり面白いものだと思った。

こういうクラシックな映画などもよく見てみたいと思った。
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