ホイットモア大統領

怪獣大戦争のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

怪獣大戦争(1965年製作の映画)
4.3
当時は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の予習として鑑賞⑥

以前見た時は「なんだ、『三代怪獣 地球最大の決戦』の焼き直しじゃん!しかも怪獣の暴れっぷりも前作以下だし。」という評価でしたが、今回見返して見たらめちゃくちゃ面白くてビックリ!笑

あらすじ…木製の新衛星「X」に調査で降り立ったパイロットの富士とグレン。そこでキングギドラにより、地下生活を余儀なくされているX星人と出会う。ガンの特効薬と引き換えに、キングギドラへの対抗手段としてゴジラとラドンを貸してくれと頼まれた地球は、それを承諾し歓迎ムードでこのX星人迎える。しかし、それらは全て彼らの罠だった…。

確かに怪獣映画としては物足りなく、ゴジラがシェーもする。キングギドラも前作はモスラ含め3体を相手にしていたのに、本作ではゴジラとラドンだけの2対1で互角の勝負になるほど弱体化してる。

でも、今回は侵略モノのSF映画として楽しめました!
まずX星人。対価としてピンポイントで「ガンの特効薬」を選ぶあたり、悪役としての高度な技術力としたたかさを併せ持つアピールに成功している。また、コンピュータに統制されている設定とビジュアルも斬新、かつメッセージ性が高くて素晴らしい!

対する人類も叡智を尽くしてこれに対抗するわけですが、『シン・ゴジラ』を経てここぞ!という時にかかる「怪獣大戦争マーチ」がかなり胸熱!!!そして、切り札が意外なモノというのも『宇宙戦争』っぽさがあって良きかな。こっちは伏線(と言うほど隠れてないけどw)も張ってあるし。

で、なんでもティム・バートン監督がゴジラ・シリーズの大ファンで、”あの” 作品は本作からヒントを得ているらしい、てかまんま!笑
さらにさらに、昔から「『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は『ヤマトよ永遠に』に影響されている!」と、しつこく言ってきたけど、『ヤマトよ永遠に』に自体、本作から影響受けまくりだった!特に敵星人との恋愛模様なんかそう。もちろん故に『ID4』にも通ずるところがあって、俺のツボを刺激しまくる作品でした!