kazu1961

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴンのkazu1961のレビュー・感想・評価

3.5
▪️Title : 「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1966
▪️JP Release Date :1966/04/17
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-471 再鑑賞
🕰Running Time:100分
▪️My Review
“琵琶湖の底にはバルゴンが眠っています”。
我が街神戸が珍しく怪獣に襲われました。バルゴンに破壊されてたのはポートタワーでしたね!(大阪城ほどメジャーではないかも。。。)
本作、前作のヒットを受けてシリーズ化された「ガメラ」第2弾です。『大怪獣ガメラ』の半年後に急遽公開されました。宇宙へ追放されたガメラが地球へ舞い戻り、日本に現われた古代の大怪獣バルゴンと壮絶な戦いを繰り広げます。
今回は破格の予算で製作されました。冷凍液を吐き、背中から虹色の破壊光線を発するバルゴンのユニークな姿と、大阪城をバックにしたガメラとのダイナミックなバトルが見ものです。
ガメラ映画では少年少女が重要な役割を果たすことが多いですが、本作は唯一子どもが出てこない作品で、巨大オパールをめぐる男たちの欲望が怪獣をよみがえらせるという、無国籍アクション映画風の異色作となっています。このシリアスな世界観もまた良いですね。
今回は、ガメラシリーズ初の総天然色です。日本の怪獣映画としては初めて、「大怪獣決闘」と副題がつけられた作品なんですね。

「ガメラ」シリーズは「ゴジラ」との差別化がかなり意識されました。「東宝のゴジラとは違う画を創ろう」との意向のもとに、怪獣同士の戦いにも、切ったり突いたりといった絡みが採り入れられ、円谷英二の方針で流血を避けた東宝の怪獣映画と差別化され、本作以降、ガメラシリーズでは怪獣の流血描写が頻繁に見られるようになりました。バルゴンの角やトゲもそういった意向でデザインされています。カラー画面を考慮して、必要以上の残虐風味を避けるためガメラやバルゴンの血の色は緑や紫にされました。「四つ足怪獣同士の戦い」という本作の構図も、従来の東宝作品に見られなかったものだったんですね。(参考:Wikipedia)

物語は。。。
ニューギニアの洞窟で巨大オパールを手に入れた小野寺と川尻、圭介の3人。だが川尻が事故で死亡、小野寺は宝玉を独占しようと圭介を洞窟に閉じ込め逃走します。小野寺は船で帰国の途に就くが、その途中、なんとオパールから怪獣が誕生。オパールは伝説の怪獣バルゴンの卵だったのです。一方、現地の村人に救われた圭介は、バルゴンの伝説を知る村娘カレンと日本へ向かいます。そんな中、バルゴンに引き寄せられてガメラが出現しますが。。。

大人向けを意識したがあまり、子供の観客動員が出来ませんでした。そのため、翌年制作された『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967年)から、子供たちを飽きさせない演出が最重点に置かれ、子供が主役の作劇が徹底されることとなりました。(でもやっぱり子供の味方のガメラが子供の頃は好きでした!!)

▪️Overview
「大怪獣ガメラ」の高橋二三がシナリオを執筆、「破れ証文」の田中重雄が監督したS•Fもの。撮影もコンビの高橋通雄。(引用:映画. com)

出演は、本郷功次郎、江波杏子、夏木章、藤山浩二、早川雄三、藤岡琢也。
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