ホイットモア大統領

時をかける少女のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

時をかける少女(1983年製作の映画)
4.2
角川祭②【原田知世編】

こちらも大林宣彦監督追悼上映で鑑賞。

これは元から好きな作品だったけど、映画館で観るとそこに行っても、何なら産まれてもないのに、当時の尾道(それと醤油笑)の匂いを感じる、けどそれが新しいと感じられたような気がして、ますます好きに…

この気持ち…何?
この映画を観ていると、ぽかぽかする。

お調子者だけど根は真面目な幼馴染みか。
はたまた、口数少なくミステリアスな幼馴染みか。

結局、優男より顔、遠くの人より近くの人なんですね…
しかも本人がいないところで全否定されるゴローちゃんほんと可哀想。あと深町くんの部屋が寝づらそう!!

そして、今回も徹頭徹尾、大林監督節が炸裂!

前半は、怪音、日本人形、後ろからついてくる足音などホラー・テイスト強め。時計屋のガラスに浮き上がってくる男の顔は完全にアルジェント笑
もちろんクライマックスでも、アニメーションに合成、コマ撮りがこれでもかと炸裂!

本作も奥行きある空間の使い方が印象的で、尾道の風情ある情景と合わさると、めちゃくちゃに琴線を震わせてくる(『ねらわれた学園』に続き当日二度目)…
今回は「過去から未来へ」という表現なのかな?特にラストが良いんですけど…ごめんなさい!ボンクラなんで『SKY MISSION』を思い出しちゃった笑

原田知世さん(以外もだけど笑)の演技は浮世離れしてるような印象でも、逆にそれが本作のSFファンタジー要素にマッチしていて、透明感増幅装置として作動!
俺も部屋着で夜散歩した後「強く抱いて」て言われたいんだが、どこにそんな知世さん落ちてるの??

エンディングは、原田知世 × それまでのシーンのオマージュ的PVになってて、ジャッキー映画のNGシーンと並ぶぐらい好きな終わり方でした!ぽかぽか。