たけちゃん

モスラ対ゴジラのたけちゃんのレビュー・感想・評価

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)
4.2
悪魔の火、弄んだのは誰だ!


本多猪四郎監督 1964年製作
特技監督 円谷英二、音楽 伊福部昭
主演 宝田明、星由里子


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、2月28日は僕ら特撮好きの敬愛する本多猪四郎監督のご命日です( •̀ω•́ )و✧

ところで本多猪四郎って読めますか?
誰?いのしろうって言ってるの(`ε´)
正しくは「いしろう」です(^-^)
まぁ、愛称は「いのさん」だったんで、本人は怒らないと思うけどね(笑)

あのハリウッド版「GODZILLA」で渡辺謙さんが演じているのが芹沢猪四郎ですからね。
相当なリスペクト( ˘ ˘ )ウンウン
ちなみに、芹沢の方は、初ゴジでオキシジェン・デストロイヤーを発明した芹沢大助博士に由来します( •̀ω•́ )و✧


【本多猪四郎 バイオグラフィ】
本多監督は1911年5月11日生まれ、山形県の出身です。亥年生まれなので猪四郎と名づけられたとか。
ちょうど今年も亥年。今から108年前になるんですね。
日大芸術学部映画科の1期生で、あの黒澤明監督や谷口千吉監督は大親友だそうです。
大学卒業後に徴兵されて、日中戦争などに従軍。
満州で終戦を迎えました。
中国から引き上げてくる時に広島の惨状を見て、衝撃を受けたそうです。おそらく、そうした従軍経験と広島のことなどが、後の「ゴジラ」映画などにも影響を与えているのでしょうね。

1975年製作の「メカゴジラの逆襲」を最後に、映画監督は引退。晩年は黒澤監督の撮影を手伝って過ごしたそうです。全然作風も違うのに、友達って、いいね!
「まあだだよ」の撮影後、体調を崩し、1993年2月28日に81歳で亡くなりました。お墓には黒澤明監督の言葉が刻まれていますが、その文は「緯度0大作戦」のリードで引用しています(^-^)



さて、映画です。
昨年はその「緯度0大作戦」をレビューしましたね。
あの時は潜水艦映画がマイブームだったので(笑)
今回は「モスラ対ゴジラ」を選びました!
実は、もうすぐ公開される「GODZILLA キング・オブ・モンスターズ」の予告編でモスラの姿を見たからっていうのは内緒( ¯−¯ )フッ

「モスラ対ゴジラ」はゴジラ作品の第4作。
で、怪獣映画としては「モスラ」の続編にもなるんですよ。怪獣王として登場したゴジラが、次第に人間の味方となる地球最大の決戦までは、とてもシリアスで、子供はもちろん大人も楽しめ、ゴジラシリーズの中でも特に好きなんです。

簡単にまとめると
1954年 「ゴジラ」(初ゴジ)
1955年 「ゴジラの逆襲」(逆ゴジ)
1956年 「空の大怪獣ラドン」
1958年 「大怪獣バラン」
1961年 「モスラ」
1962年 「キングコング対ゴジラ」(キンゴジ)
1964年 「モスラ対ゴジラ」(モスゴジ)
1964年 「宇宙大怪獣ドゴラ」
1964年 「三大怪獣 地球最大の決戦」

この中で、ゴジラの出ない単品のラドンやモスラを除くと、レビューしていないのは逆ゴジとモスゴジだけなので、今回はモスラに登場してもらいました\(^o^)/



オープニングから物凄い迫力!
これ、劇場で観たら、きっと息を飲んだね!
実は、モスラの出る作品で劇場で観たの、ないんだよなぁ。総天然色の作品なので、とってもカラフル!時代の先端でしたよね( ˘ ˘ )ウンウン

そして流れ着いた巨大な卵🥚。
前作「モスラ」は、インファント島から連れ去られた小美人を助けるためにモスラが来ましたが、今回は台風で漂着したモスラの卵を取り戻すために小美人とモスラが訪れ、同時に襲来したゴジラと戦うストーリーです。


インファント島は水爆実験で死の島になったと言われる無人島でしたが、実は原住民が住んでいたのです。
どうして放射能にも耐えられたのか?
それは島に生えている赤いカビをすりおろして飲んでいたからです。
今作ではそれを体に塗ったため、全身が赤い原住民となっていましたね。これがあれば、ガミラスの遊星爆弾の攻撃にも耐えられたかな?(笑)


「モスラ対ゴジラ」が決定的に良いのは、前作「モスラ」で幼虫から成虫へと変態し成虫となったモスラが、逆に今作では、成虫モスラが力尽き、幼虫モスラが親モスラのバトンを受けてゴジラと戦うところです。この幼虫モスラが、健気でたまらんのです( ˘ ˘ )ウンウン

また、小美人同様に双子のモスラにしたことも、成功のポイントとして大きいんだよね。ただ、操演する方は大変だっただろうなぁ。親モスラといい幼虫といい、本当に世界に誇る日本の特撮技術です( ˘ ˘ )ウンウン



2対1とは言え、ゴジラに土をつけたことでも知られる幼虫モスラ。次作「三大怪獣 地上最大の決戦」でも登場します。
良かったら昭和の雰囲気と共に、温かい心で鑑賞してみませんか?(^-^)