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それでもボクはやってないのkazu1961のレビュー・感想・評価

それでもボクはやってない(2007年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-541 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋今までで1番、刑事裁判の抱える冤罪という問題が心に刺さった作品です。その細部までのリアリティと、147分の長尺を全く感じさせないストーリー性、そしてこの問題の本質を理解させる演出などある意味法廷モノとしては完璧な作品ではないかと思うます。しかしながらレビュー点数をこれ以上上げたくないのは、題名“それでもボクはやってない”そのままの強烈なテーマのメッセージを伝えるためのエンディングのインパクトを観終わった後も引っ張ってしまうような作品だったからです。。。

🖋こんな作品を観てしまうと日本の刑事裁判を信用することが根底からできなくなります。。。特に痴漢冤罪、誰にでも降りかかる可能性のあること、電車に乗るのが観た当時は怖くなりました。今のコロナ禍での在宅ワークはある意味救いですね(笑)。

🖋本作、日本の刑事裁判、人質司法に疑問を投げかける社会派の作品です。周防監督は、2002年に東京高等裁判所で逆転無罪判決が出た西武新宿線第1事件をきっかけに痴漢冤罪に関心を持ち、自ら取材した数多くの冤罪事件の実在エピソードを作品中にちりばめるなど、痴漢冤罪事件を通じて、人質司法など、日本の被疑者取調べと刑事裁判の人権軽視の実態を映像化た強烈な作品です。。。

😨物語は。。。(参考:yahoo movies より)
フリーターの金子徹平(加瀬亮)は、通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、大人しく駅の事務室に行った。しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、そのまま警察に連行されてしまう。その日から、留置所暮らしを余儀なくされた金子の無実を訴える戦いが始まった。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『それでもボクはやってない』
原題(英題):※※※
🎥製作国 :日本
🎥初公開 :2006
日本公開 :2007/01/20
🎥上映時間 :143分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):周防正行
脚本 :周防正行
原作 :※※※
撮影 :栢野直樹
音楽 :周防義和
出演(声優):加瀬亮、瀬戸朝香、もたいまさこ、山本耕史、鈴木蘭々、光石研、野間口徹、大森南朋、田中哲司、正名僕蔵、高橋長英、小日向文世、役所広司

🔸Overview (映画. comより)———————
「Shall we ダンス?」の周防正行監督、11年ぶりの新作は、痴漢冤罪事件をテーマにした社会派法廷ドラマ。通勤ラッシュ時に電車に乗っていたフリーターの徹平は、電車を乗り換える際に女子中学生から痴漢行為を問いただされ、そのまま駅事務所、そして警察へと連行される。警察、検察の執拗な取り調べにも、徹平は「ボクはやってない」と答え続けるが……。主演の徹平に加瀬亮、共演に瀬戸朝香、役所広司ら。
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