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散り行く花のkazu1961のレビュー・感想・評価

散り行く花(1919年製作の映画)
4.3
▪️Title :「散り行く花」
Original Title :「Broken Blossoms or The Yellow Man and the Girl」
▪️Release Date:1922/04
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-189
▪️My Review
無声映画において、いつも語られるグリフィス監督の作品。中でも「國民の創生」と「イントレランス」は最も有名な作品で、その卓越したストーリー展開と大規模なスケールの大きいセット、編集技術は映画史に刻み込まれています。
そんな中で、一際異彩を放った本作、わたしはグリフィスの作品でもって好きな印象的な作品です。傑作ではないでしょうか!!
全編を通じ、美しい映像・詩情にあふれた無声映画の傑作で、ハリウッドにおける「ソフト・スタイル」の代表作とも言われています。
ストーリーの日常性とアヘン窟や裏酒場の非日常性とのバランスを純粋な悲恋を通して見事に描いています。
そして、特筆すべきは、グリフィスとのコラボレーションが多い主演のリリアン・ギッシュの美しさ。ハリウッド最古の女優、75年のハリウッド経験、伝説的な彼女の美しさと無声映画ならではの表情での演技は卓越しています。撮影技師たちは、特殊な照明器具、白粉、油を塗ったレンズ、天井から吊るした半透明なガーゼのハンカチ布などあらゆる手段を駆使して彼女の美しさを光り輝かせています。
本作は、映画史上残る傑作のひとつといっても過言ではないですね。

▪️Overview
D・W・グリフィス監督による1919年公開のアメリカ合衆国のサイレント映画である。トーマス・バークの短編小説集『ライムハウス夜景集』の一遍『中国人と子供』を映画化したものである。ロンドン・ライムハウスを舞台に、15歳の少女ルーシー(リリアン・ギッシュ)と中国人青年チェン・ハン(リチャード・バーセルメス)の儚い恋を描く。主演はリリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス。
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