すずき

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会うのすずきのレビュー・感想・評価

3.2
前作から5年後。
メキシコでヒットした「レニングラード・カウボーイズ」達。
だがその後は酒に溺れメンバーも離れてしまい、今や半数ほどのメンバーに。
そんな中、NYでの仕事中に消えたはずの元暴君マネージャー、ウラジーミルが現れる。
彼は自らを預言者モーゼと名乗り、彼らを約束の地である故郷シベリアへと導く。
フランスで活動していた離れたバンドメンバーも合流し、ヨーロッパ横断の旅が始まる…

アキ・カウリマスキ監督の「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」の続編。
前作で離れた故郷へと戻る話で、2作合わせて1つの作品と見ても良いかも。
また今作には、彼らを追う者としてCIA捜査官のオッサンが登場。
ストーリーに適度なメリハリが付いた気がする。

今作はタイトルの通り、旧約聖書をパロったギャグも多く、笑い所が知的なネタも。
かく言う私もよく分からなかった所がいくつかあって、バビロンがどうのこうの〜ってのはバビロン捕囚?岩山での儀式っぽいのは十戒?
そこら辺は教養が無いので、笑い所が分かりましぇん!
教義vs共産主義イデオロギーの対決の中、「くだらねえ」と立ち去る所には笑ったけど。

ラスト、役目を終えた事を確信したモーゼが自分の真の名前を名乗る所が、無駄にエモい…