ふたば三十郎

ニューヨーク1997のふたば三十郎のレビュー・感想・評価

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)
3.3
ダサかっこいいの代名詞、スネーク・プリスケンが小暴れし、その活躍に反比例して内容は大満足の一編。
当時治安の悪かったNYを丸ごと刑務所にしてしまう発想が素晴らしく、「ゼイリブ」もそうだが、たまにジョン・カーペンターはこういった世相を皮肉った作品が何とも魅力的で面白い!

続編でありリメイクでもある「エスケープ・フロム・LA」を先に見ていたので内容は全く一緒だったが、よりスネークのアウトロー感が際立ってたのと、署長役のリー・ヴァン・クリーフ始め、ドナルド・プレザンスの大統領、アイザック・ヘイズ公爵、陽気なアーネスト・ボーグナインと、キャストはこっちの方が楽しかった。LAの方のキャストも悪くないけどね。

あと、ジョン・カーペンター作曲のテーマ曲も、シンセサイザーの安っぽい感じが今となれば味があっていい!
本作のリメイクもキャストやスタッフ選びの段階と聞くが、テーマ曲がどうなるのかも気になるところ。

先日、本作でカート・ラッセルと死闘を繰り広げたプロレスラー、オックス・ベイカー氏が亡くなり、ジョン・カーペンターも追悼のツイートをしてました。
慎んでお悔み申し上げます。
合掌!
☆☆☆★