ふたば三十郎

大頭脳のふたば三十郎のレビュー・感想・評価

大頭脳(1968年製作の映画)
3.5
ジャン=ポール・ベルモンド傑作選にて。
列車強盗を軸としたクライムアクションコメディー。

ベルモンドはまんまルパン三世の如く画面狭しと軽快に動き回るけど、デヴィッド・ニーヴンが稀代の大泥棒ブレイン=大頭脳を演じてるとおり、ベルモンドだけの映画じゃない。
つーかイーライ・ウォラックがいい!

個人的にはイーライ・ウォラックはかつての西部劇の悪役から一気にゴッドファーザーⅢでマフィアのボスになってたので途中のキャリアを知らない。
何よりコメディーリリーフ的な役柄を見た事がなかったのでめちゃくちゃ新鮮で楽しかった。

まあ本作でもマフィアのボスなんだが、しっかり抜けてたりちゃっかり金をせしめようとしたり、見た目ほど怖くないのが良かった。

カッコいいオープニングタイトルに始まり、初っ端の脱獄のシークエンスから笑い成分多めで、最後のオチまで楽しめる快作。
☆☆☆★★