恭介

ニューヨーク1997の恭介のレビュー・感想・評価

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)
4.0
裏ベストムービー①

何故か無性に観たくなった。何度観たか分からないぐらい観てるが、やっぱりカッコいい、我らがスネーク・プリスケン。

スネーク・・
もうこのシンプルかつ、ストレートで、誰もがどんな奴か想像しやすく、ひろめやすい名前。それだけで幼き恭介少年のハートを鷲掴みにするには充分なネーミングセンスだった。

それはビジュアル面でも同様で、あのアイパッチで更に少年は昇天する(笑)

1997年、ニューヨークの犯罪増加率は400%(笑)を越え、国はマンハッタン島を丸ごと刑務所に。そしてそこに、あろう事か大統領を乗せたエアフォースワンが墜落!早く救出しなくては!

で、収監されていたスネークに白羽の矢が。24時間以内に救出出来たら釈放という条件で。
ほら?このプロットだけで白飯7杯はイケるストーリーだ(笑)

幼き少年の頃はそれだけで充分だった。キャラクター設定とか細かい事は分からない。で、大人になって観るとまた違った視点で観れるようになる。

スネークはあくまでも、反体制側。その彼が体制側に雇われて、体制側の大ボスである大統領を救出しなくてはならない。このジレンマに似た感情を抱きながら、悪党達(まぁ反体制側)をなぎ倒していかなくてはならない。

悪党達の間でも、もちろん伝説的な悪党で通っているスネーク。彼らにしてみても、スネークが体制側に寝返りやがった!となるのは至極当然の流れで、そんな不本意な目で見られる事だけでも、スネークにしたらかなりのストレスだ(笑)

監督はあのハロウィンを産んだ、ジョン・カーペンター監督。彼の持ち味であるヌルさを伴った展開はクセになる。彼とスネークを演じたカート・ラッセルは、これまたお気に入りの遊星からの物体X、ゴースト・ハンターズでもタッグを組み、少年を楽しませてくれた。

って、今レビューを打っててもこの3本でタッグ組んでるってスゲェ!と思う私はかなり偏った趣味の持ち主だと再認識させられた(笑)3本一気に映画館で観たいなぁ〜。

話を元に戻すと、スネークが反体制側と知った上で観ると、俄然、ラストが活きてくる。そんな事考えてなくても充分、シビレるカッコ良すぎるラストなんだけど、それが更にカッコ良くなるから、映画って奥が深いなぁ〜って(笑)

救出した大統領にスネークが投げかけるセリフ。そして大統領から返ってきた言葉。その後、スネークが取る行動。

うん、スネーク。一生ついていくぜっ。

観た人は必ずそうなるはずだ(笑)ならなきゃおかしいと断言しよう。

同じコンビで作られた続編?のエスケープ・フロム・LAも今やカルト映画に近い輝きを放っているが、やはりスネークという今やアイコンと化したキャラクターを生み出した本作は唯一無二だ。
それはネタ不足に悩むハリウッドでも、本作のリメイクには着手しようとしないところからもよく分かる(しても仕方ないと思われてるのかっ笑)
遊星からの物体Xは前日談を描いた作品があり、ゴースト・ハンターズはロック様でリメイクされるけど(進んでるのか?)

スネークは永遠にスネークだけだ。
恭介

恭介