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マンデラの名もなき看守のshinoのレビュー・感想・評価

マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)
4.0
27年間の投獄生活の末に自由を勝ち取ったマンデラ。この映画は彼が主役ではなく、彼と同じ時間を生きた、白人看守グレゴリーの目線で描かれる。

アパルトヘイト政策…黒人と白人…お互い恨み合っているわけではないのに、国の決めたことで「私たちは別人種、一緒には生きられない」と自分達を正当化していくしかない白人たちの描写も分かりやすかった。

差別の悪い部分だけを大袈裟に切り取るのではなく、白人にも葛藤があったこと、それでも人種を越えた人と人との関係があったことが、グレゴリー看守とマンデラのやりとりから伝わってくる。

インビクタスほど華美な演出も感動も無いけれど、静かに同じ時を刻んだ二人の軌跡にじんわりくる映画。

グレゴリーの奥さんがよかった!なんていうか、The 奥さん。笑
いい家に住みたいし、ご近所付き合いも大事。
それでも
「歴史の一部でありたい」
という旦那さんを強く支えている。よかった!
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