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情婦マノンのkazu1961のレビュー・感想・評価

情婦マノン(1948年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-631 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を獲得した、あまりにも鮮烈なラストシーンが有名なフレンチ・フィルム・ノワールの作品です。贅沢に憧れ、娼婦稼業に身をやつす奔放な女性、いわゆるファム・ファタールの転落の人生を世相を背景に鮮烈に描いた作品です。アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督のペシミズムが見事に表れた作品として評価されています。

🖋印影のあるモノクロ、犯罪そしてファム・ファタールといったフィルム・ノワールの要素が全て包括された作品で、ファム・ファタールを描いた最初の作品とも言われています。セシル・オーブリーは、わがままな奔放な金髪女性のファム・ファタールを好演しています。

🖋そして、ラストの残酷な環境の砂漠での妻マノンを運ぶ男(ロベール]、両足を背に逆さに担いで歩くその姿は鮮烈。。。
この鮮烈なラストで初めて、その女の全てが自分のものになったと、幸せと満足感を感ずるという哀しさが何とも言えない余韻を残します。

😢Story:(参考:yahoo movies )
1944年のノルマンディ。ドイツ兵と関係持っていたため、危うくリンチにあいかけていたマノンを助け出したロベールは彼女の魅力に溺れてしまう。互いに求めるものが違い過ぎる二人だったが、マノンに夢中のロベールは彼女の言いなりとなっていた。。。

🔸Database🔸
・邦題 :『情婦マノン』
・原題 :『Manon』
・製作国 : フランス
・初公開 : 1948
・日本公開 : 1950/09/01
・上映時間 : 100分
・受賞 : ※※※
・監督 : アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
・脚本 : アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、ジーン・フェリー
・原作 : アベ・プレヴォー
・撮影 : アルマン・ティラール
・音楽 : ポール・ミスラキ
・出演 : セシル・オーブリー、ミシェル・オークレール

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
十八世紀のアべ・プレヴォーの小説『マノン・レスコー』を現代の物語にしたもので、監督はアンリ・ジョルジュ・クルーゾー。ラストの、射殺された恋人の死体をさかさにかついで砂漠をさまよい歩くシーンが特に有名。
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