あーさん

サウンド・オブ・ミュージックのあーさんのレビュー・感想・評価

5.0
元祖ミュージカル映画の王様!と言っても過言はないだろう。
劇中で歌われるエーデルワイス、ドレミの歌、私のお気に入り(JR東海の「そうだ、京都 行こう」CMソングで有名に)、もうすぐ17歳、すべての山へ登れ、さようなら・ごきげんよう…
どれかは必ず知っているのでは?

舞台はオーストリアのザルツブルグ、修道女見習いのマリアは、天真爛漫さゆえに度々シスター達の手を焼かせる存在。
彼女がトラップ大佐の家に家庭教師として派遣されるお話にナチス台頭の影が落とされていく時代背景を絡めた物語。実在した『トラップファミリー合唱団物語』というマリア・フォン・トラップの自伝を基にしている。

母がこの作品好きで、今までに何回観ただろうか…?感受性豊かな子どもの頃、この映画に巡り会えたことに感謝!
姉妹で”サウンドオブミュージックごっこ”をよくやったものだ。「ドレミの歌」(ドーレーミーじゃなくてドウレイミー!シはなぜかティー笑)はもちろん「さようなら・ごきげんよう(So long,Farewell)」が大好きで夜寝る前によく妹達と真似して歌ったな…。(一人ずつ歌で自己紹介しながら寝室に消えていくやつ!クックー♫)

ダイナミックなアングルで、アルプスの大自然を映し込んだオープニング。いかにもジュリー・アンドリュース演じるマリアの伸びやかな人柄と重なる。明るいシーンなのに、マリアの清らかすぎる歌声に冒頭から涙が溢れてしまう。。
そこからは、決して平坦ではない道を一生懸命体当たりで乗り越えていくマリアの姿にすっかり感情移入。
歌や楽しいことで7人の子ども達の心をつかんでいく数々のエピソードは、観ている者を愉快で幸せな気持ちにしてくれる。子ども達の可愛らしさは勿論、トラップ大佐のソロ歌もしっとり見所。明るいマリアとお堅い大佐がだんだん心を通わせるようになっていくまでが見ていてもどかしくてヤキモキ。。ダンスのシーンはドキドキ!

レビューを書くにあたり再鑑賞したが、歌の素晴らしさは言わずもがな、随分昔のお話なのにストーリーも登場人物も魅力的で飽きさせない。ただ楽しいだけでなく、後半は時代を反映してシリアスでハラハラする場面も…。
歌が入るとストーリーがわかりにくくなるものもあるが、これは違う。物語の中に歌が自然に入っているから違和感なく観られる。ミュージカルが苦手でもクラシカルな雰囲気や子ども好きならおそらく大丈夫!多少のオーバーアクションは目をつぶって…。

観るたびに心が洗われ、前向きになれる。
ジュリー・アンドリュースの温かくて優しい歌声に癒される。個人的にミュージカルの中では不動のベスト1!
1966年アカデミー賞5部門獲得。

是非一度は観ておきたい作品。。

(男性はこの映画観たと言えば3割増しでモテる!繰り返し字幕で観れば学生は英語力が確実にアップ!?)
あーさん

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