たけちゃん

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーのたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
誰にも見れないものを見ろ!


トム・シャドヤック監督 1998年製作
主演ロビン・ウィリアムズ


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日は8月7日、分かりやすい「鼻の日」(笑)
もちろん「花の日」でもあるんで、それにちなんだ作品でも良いんですが、今、並行してシリーズ「ロビン・ウィリアムズ作品巡りの旅」を行っていますんで、そちらにもかけました。
鼻となれば、「パッチ・アダムス」でしょう( ˘ ˘ )ウンウン


1998年に発表された作品ですが、なんといっても実話というのが、凄い。タイトルにもしっかりと「トゥルーストーリー」って入ってます(笑)
逆に、それがないと、ちょっと信じられないかもね。
実話の言葉に引っ張られて、グイグイと話に引き込まれていく。



今作はアメリカの医師で、「クラウン・ドクター」の異名を持つハンター・キャンベル・アダムスの伝記の映画化です。
ハンター・アダムスは1945年5月28日生まれで、現在も現役の医師であり、同時に、道化師であり、俳優です。素晴らしいですね。

今作は、そのパッチ・アダムスの大学卒業までの人生を映画化したものです。


フィリップ・シーモア・ホフマンが出てました。
パッチと対象的なキャラでしたので、いわゆる、嫌味な役でした。
でも、そんな彼がパッチにどんどん惹かれていくのは、出来すぎですが、大好きです(ˆωˆ )フフフ…


パッチが焦がれるヒロイン、カリン・フィッシャーは素敵な人でしたね。演じるのはモニカ・ポッター。でも、その後の話が衝撃で……。




あと、オマケで、パッチ・アダムス本人の信条を載せておきますね(^-^)

1. ひとをケアする理由はただひとつ。人間を愛しているからです。

2. ケアは愛を動詞化する。ケアは概念ではなく、行動です。

3. ひとを思いやるという人生を送ることによって、あなたは自分のなかで一番深い平和と安らぎを得る。

4. 良い意味のお返しをすること(良きカルマを積む/カルマからの解放)。例えば、米国がアフガンに爆弾を落とし始めたとき、私はアフガンの人々を愛したいと思い、即座に現地に飛んだ。

5. 平和のためにクリエイティブになる。例えば、死の床でアメイジング・グレイスを歌う。

6. 情熱を持ち、不可能だと思っていた夢を見る。

7. ひとをケアすることは、科学的見地からしても、あなたのためにいいことがある。





最後は音ネタ💩ウンチクンです。
この映画は60年代から70年代にかけての良い曲がいっぱい使われていましたね~。僕よりも少し上の世代かな?

パッチが医師に目覚め、大学に入るシーンで流れる曲はCSN&Yの「Carry On」。
クロスビー・スティルシュ・ナッシュ&ヤングは覚えていますか?短くCSN&Yと書かれますが、色々な映画で登場しています。
この曲は、大ヒットアルバム「デジャ・ヴ」のオープニングナンバー。僕もこのアルバム大好きなんです。
この曲はギターが印象的ですよね。


トゥルーマンと初めて会って、食事を取る場面では、BGMとして流れているのはラスカルズの「People Got to Be Free」です。

そして、大学の研修の場面で流れるのは、もう1曲、ラスカルズで「Good Lovin'」。

ラスカルズって、1964年から活動を始めたアメリカのバンドで、アイドル的な人気がありました。映画で使われた2曲とも全米No.1になってるんですよ。
また、山下達郎さんが「私のアイドル」という程好きなので、それで知っている人もいるかなぁ?
映画では、特に、子供たちを励ます場面は良いねぇ。


誕生日のサプライズパーティで流れていたのは、エリック・クラプトンの「Let It Rain」です。これは超名曲。
クラプトンの説明はもう要らないかな?
この曲は1970年発表の1stソロアルバム「エリック・クラプトン」のラストナンバー。
僕は曲の感じがジョージ・ハリスンにそっくりだなぁって思っていました。お互いに影響を与えあってたんだよね。


パッチが新しく開く病院へカレンを、連れていく車中で流れるのは、そのジョージ・ハリスンの「What Is Life」。「美しき人生」の邦題でも知られる曲で、アメリカでは、あの「My Sweet Lord」の次にシングルカットされ、ヒットしました。これも名曲です!
この曲は名アルバム「All Things Must Pass」に収録された曲で、さっきのクラプトンと同じ1970年の発表です。
映画では、ついに「お元気で病院」を立てるパッチ!


そして、少しずつ病院が軌道に乗る場面で流れているのがザ・バンドの「The Weight」。
ザ・バンドって、1967年にデビューしたアメリカのロックバンドですが、この「The Weight」って先日レビューした「イージーライダー」で使われて、バンドのヒットにも繋がった曲です。
実は、エリック・クラプトンやジョージ・ハリスンは、このザ・バンドの影響を随分と受けていて、この時期はサウンドが似てますよね。


お元気で病院での夜、カリンとパッチが2人で過ごす場面で流れる曲はヴァン・モリソンの「Into The Mystic」です。
この曲は名盤と言われる1970年発表のアルバム「ムーンダンス」に収録されています。


エンドロールで流れるのは、ロッド・スチュワートの歌う「Faith Of The Heart」。う~ん、渋い!
ロッド・スチュワートって、イギリスのミュージシャンですが、ダミ声と乾いたサウンドのイメージからアメリカっぽいなぁって思っていました。
日本では「セーリング」や「アイム・セクシー」のヒットで知られていますよね。
この曲は「パッチ・アダムス」のための書き下ろしで、作曲はダイアン・ウォーレンです。
実は、この曲、ドラマ「スタートレック エンタープライズ」でカバーされていて、そっちを先に聴いてたんですよね~。オリジナルがロッド・スチュワートでびっくり。名曲です!



ということで、中々の名作、さすがロビン・ウィリアムズって感じですが、僕の中での評価は先の作品には及びません。でも、比べればの話で、良い作品なのは間違いないですね( •̀ω•́ )و✧
笑顔の効能も、今回、ゴルフで優勝したスマイル・シンデレラこと渋谷日奈子さんを見れば一目瞭然!
「鼻の日」にピエロの鼻付けて、今作観ませんか?