ホイットモア大統領

デモリションマンのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

デモリションマン(1993年製作の映画)
4.3
日本語吹替音声追加収録版で鑑賞。

私事ながら本作がまさかの1000本目です。
Filmarksを始めて約3年半。単純計算で、約285本/年見てきたことになります。これが多いか少ないかは別として、現代人の食生活並みに偏りのある俺の長文・駄文に、いつもいいねやコメントをくださる皆様、ありがとうございます!!!これからも末永くよろしくお願いします。╰(*´︶`*)╯♡
最近忙しくて中々更新できておりませんが、早く “今” に追いつきたいです笑

以下、『デモリションマン 』感想。

“20世紀最大の凶悪犯” ことサイモン・フェニックス(=スナイプス)の逮捕の代償として、人質全員の命を落とした罪に問われ、彼同様冷凍保存の刑に処された刑事スパルタン(=スタローン)。
2032年、犯罪の無い社会で蘇ったフェニックスに為す術がない警察は、スパルタンを解凍させる。今、野獣vs.野獣の第2ラウンドが始まる!!

技術の進歩は恐ろしいもので、Blu-ray高画質となった『デモリションマン』では、冷凍全裸スタローンのシーンにスタローンのデモリションマンがハッキリと映ってしまっている!
しかもスター・トレック映画版1作目におけるエンタープライズ号か!とツッコミたくなるほど冷凍全裸スタローンをなめ回すように撮るので、本編以上にヒヤヒヤする。冷凍ゆえに。

そして、冷凍更生プログラムにより “編み物” スキルを身につけたスタローン。
暴言に課せられる違反切符をトイレットペーパーにしてしまうスタローン。
シュワへの愛を炸裂させるスタローン。

などなど、お茶目スタローン100選が見られるのも本作ならでは。

対するサイモン・“ハイテンション”・フェニックスは、常識の通じない狂人。
そんな彼とマニュアル通りにしか動けない警官とのやり取りは最高に笑える名シーン。名前を連呼されてキレ気味に「はいよ!」と答えるテレ朝版は、『コマンドー』でお馴染み平田勝茂の名翻訳。

その他、ヒロインにサンドラ・ブロック、主題歌はSting、その他ベンジャミン・ブラッドに無名時代のジャック・ブラックと、豪華な面々が脇を添える。
特にStingの「壊していたい(嘘)」は、ブルージーなハードロックでカッコいい!

本作は2032年というコンピュータに管理された近未来が舞台。街の至る所に端末があって、暴言を吐くと違反切符が切られる。貧富の差が拡大しており、地上に住む人たちにはID付きのマイクロチップが埋め込まれ、電子マネーで決済。電気自動車の自動運転に、SEXはVRが主流と、93年製作ながら現代とさほど変わらない社会で、先見の明に溢れた作品でした。

それでもありえねー!と思うのか、やはり技術の進歩は恐ろしいと思うのか…。どちらにせよ、今一度見直されるべき作品だと思います!