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ミニミニ大作戦のSUIのネタバレレビュー・内容・結末

ミニミニ大作戦(2003年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

そもそも部屋の廊下が183センチというところからミニクーパーということなんだろうけど、その計画がパーになったあとに今度は地下鉄の路線内でチェイスさせる。
そうすることでミニを使うことの整合性を保っていて、なるほどこれはミニミニ大作戦だな、とちゃんと納得できる。
こういう小物(アイテム)の使い方が上手いところは良かったんだけど、展開に意外性があまりなかったのが残念ポイント。

物語にはこれといった齟齬もなく、キャラクターも個性的で、それを演じる役者も魅力的。
そのうえ小物の使い方も整合性があり、セリフまわしはクールで映像はスタイリッシュ…、と見所はたくさん。
なのに、評価としては「普通に面白い」といったところに落ち着いてしまう。

シチュエーションにはワクワクはするけど、予定調和な展開でハラハラはしない。
過程がそんな感じだから、ラストに用意されている胸のすくシークエンスにも爽快感はあまり得られない。
この手の映画でそれはちょっと辛い。

昔の作品のリメイクということでタイトルも同じにしたんだろうけど、今の時代にこのタイトルはあまり魅力的に映らなかった。かといって原題のザ・イタリアン・ジョブではなんのことかわからない。
痛し痒しといったところか?
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