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シコふんじゃった。のろのレビュー・感想・評価

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)
3.8
「ついに あたしもシコふんじゃった。」

これは面白い!!!一人で観ているのに何度も笑ってしまった!『Shall we ダンス?』に出演していた竹中直人や田口浩正も出ていて、懐かしさもあり、観ていてとても楽しかった!相撲って堅苦しいイメージがあったけれど、こんな風に面白く見せれるんだなぁ。

就職は決まったものの単位が足りず、このままでは卒業できない秋平。穴山教授に単位をもらうため、相撲部に入ることに...

「相撲は体力のあるやつが1番強いってわけじゃない」
相撲って恰幅が良くて、堂々としていて、体力のある男の人がするもの...この映画を観るとそんな先入観が崩れ落ちます。ひょろっとしていてもやしのように細い春雄、最年長のくせに緊張すると下痢になってしまう青木、体は大きいのに気が弱い田中、お尻を出すことを拒みスパッツを履くイギリスからの留学生スマイリー。そして主人公の秋平はキースへリングのイラストが入ったキャップを被り、サイズ大きめのTシャツ、白のスニーカー、そしてまわしという異様な装い(笑)
初めは「相撲なんて…」と馬鹿にしていた秋平たち。しかしだんだんその魅力にはまっていき、チームとして団結していきます。

相撲部マネージャーのまさこがまわしを洗おうとする場面が印象的。相撲のまわしって洗ったらだめなんですね~。そのことを知らなかった秋平と春雄。目を丸くして「まわしって洗っちゃだめなの?これまで一度も洗ってないの?」と矢継ぎ早に質問。そして春雄が一言。「まわしって最低だね」

夏は沖縄へ行ってスキューバダイビング、冬はスキー旅行というお気楽なサークルに所属し、就職もコネで決めた秋平。相撲部に入って自分の甘さに気付きます。「もう楽してズルするのはやめだ」
かっこ悪くて、泥臭くても一生懸命やって 泣いたり笑ったり苦労した経験は何にも代えることが出来ない。私も秋平のように学生のうちにいろんな気持ちを体験したいなぁ。

大学を卒業する前にもう一度観たい作品です。

(竹中直人演じる青木。『Shall we ダンス?』でも同じ役名で出演していましたね!相撲も社交ダンスもやって、青木さんは多趣味な方なのかなぁ。笑)
ろ