うどん

クリムゾン・タイドのうどんのレビュー・感想・評価

クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)
3.8
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うおおお、、、!

潜水艦モノの作品ということで、あらすじは特に頭に入れずに期待して鑑賞したが、面白かった!
若かりしデンゼル・ワシントン、「ポセイドン・アドベンチャー」の牧師として見覚えあるジーン・ハックマン、この主演2人の対立、彼らのどちらにつくかで分裂する上官・乗組員たちの、緊張感ある様が狭い艦内で描かれており、大変見応えあった。役者陣の演技力がお見事でした。
「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンで知られる、ヴィゴ・モーテンセンの役どころも良かった。

ジーン・ハックマンがハマり役で、百戦錬磨の大将でありながらも、自分の地位を絶対的なものとし、デンゼル演じる副長に対する扱い方には驚いたというかショック。こういう場でも偏見、差別は露骨に存在するんですね…。
艦長と彼に味方する人たちに対して、あくまでも冷静に対処するデンゼル、かっこよい。人の好き嫌いか規律か。「先制攻撃」は効果的なのか逆効果なのか。外部の状況が全く分からない密閉空間だからこそ描ける、このハラハラに見入った。

デンゼル演じる副長のセリフ「核時代の真の敵は戦争だ」、ハックマン演じる艦長のセリフ「ここでは民主主義を守るが、実行はされない」。うーん、唸った。

潜水艦モノに外れはないけど、アメリカ社会の縮図や規律が崩壊したときの人間模様を描いており、今作もなかなかの見応えでした。
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