たけちゃん

クリムゾン・タイドのたけちゃんのレビュー・感想・評価

クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)
4.4
こちらカーク船長、ワープ速度で修復急げ!


トニー・スコット監督 1995年製作
製作ドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマー
主演ジーン・ハックマン、デンゼル・ワシントン


水曜日はシリーズ「潜水艦映画にハズレなし」
前回から少し間が開きましたね。

今日、レビューするのは「クリムゾン・タイド」です!……「眼下の敵」は次回に延期……


そう言えば、映画の中でクルーが「眼下の敵」や「深く静かに潜航せよ」のキャプテンが誰か、話題にしてました(笑)
前見た時は気づかなかったなぁ( ¯−¯ )フッ




いやぁ、面白かった!
監督はトニー・スコット
やっぱり上手いなぁ。
ハラハラドキドキでしたね。

クリムゾン・タイドって「深紅の潮流」という意味ですが、僕の感じでは、艦長と副長の間での互いに一歩も引かずにぶつかり合う強い信念がクリムゾンで、まさに潮汐のように行きつ戻りつする指揮権の争奪戦がタイドを表していると思いました。



艦長のラムジー大佐はジーン・ハックマン。
実戦経験のある凄腕のワンマン艦長役。
船は原子力潜水艦アラバマ、オハイオ級六番艦です。アメリカ合衆国が現在有する最大の戦略ミサイル原潜で、十八艦が就航しています。オハイオに始まり、すべての艦がアメリカの州の名前になっているんですよ(^-^)/
→五番艦のヘンリー・M・ジャクソンを除く

副長のハンター少佐にデンゼル・ワシントン。ハーバード大卒の強い信念を持つエリート軍人です。



叩き上げの軍人とエリート士官
白人と黒人
艦長と副長
上司と部下

この二項対立でのやり取りが本当に面白い。


最初は直接対立しませんが、二人はことごとく考え方が違いますよね。
映画前半はそれを丁寧に描きます。
それにより、後半の対立構造が明確になるんです。
そこで考える。僕らならどちらにつくのか?と。



ちょっとだけ説明すると……
ロシアでクーデターが起き、戦闘状態が生じます。そのため、ミサイルの発射命令が下されます。ところが、その後でもう一つの命令が届く。
しかし、命令書を受け取る途中でトラブルがあり、新たな命令書が受け取れなくなる。

艦長は元の命令をそのまま遂行しようと、ミサイル発射準備を進める。
副長は戦争回避のため、命令書の確認を艦長に求める。

艦長が間違っていれば、第三次世界大戦が起こります。副長が間違っていれば、罪なき国民が攻撃を受けます。果たして、どちらが正しいのか?

そして、激しく対立する二人……



ありえないけど、ありそうな話
ここが潜水艦映画の面白いところなのですが、一旦出航すると、そこは逃げ場のない密室になりますよね。今回で言えば、命令書の真偽が確認出来ない。
加えて今作はミサイル発射までのタイムリミットがある。

この中で、真実を求めて必死に行動するんです。
もう、ドキドキが止まりません( ˘ ˘ )ウンウン

どんなラストが待っているかは、映画を観て確かめてね\(^o^)/



こんな事が本当に起こったらと考えると、本当に恐ろしい。あ~、フィクションで良かった(^-^)
潜水艦映画、ハズレないなぁ( ˘ ˘ )ウンウン





おまけのネタバレ

マーベルの「シルバーサーファー」ネタが原因のケンカがあったり、「スタートレック」のネタが出るのも嬉しいなぁ。

副長がカーク船長とチャーリーのやり取りで、若い士官と意思の疎通をはかるってね(笑)
また、「シルバーサーファー」のことをきちんと理解して、ケンカを諌めるって、あなた詳しすぎるでしょ!

みなさんは分かりますか?
シルバーサーファーって「ファンタスティック・フォー」に出てくるヒーローなんですよ~\(^o^)/


なんだ、ハンター、ハーバード大出なのに、オタクじゃんって思いました(^-^)/シンパシー