ホイットモア大統領

クリムゾン・タイドのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)
4.1
勝手にデンゼル・ワシントン祭り⑤

最後を飾るのは、晩年、デンゼルとの二人三脚を続けた、トニー・スコット監督との初タッグ作。

正解がわからない中で、世界の運命を託された2人の男の対峙を描く潜水艦ドラマ。

あえて「ドラマ」と書いたが、潜水艦同士の対決シーンがあり、本作のジャンルはアクション映画と位置付けられているものの、基本的にはデンゼルとジーン・ハックマンの境遇や価値観を描く作品である。

経験豊富で昔気質なジーンか、まだまだ若いが、エリートで冷静沈着なデンゼルか…。
間に挟まれ鍵を握る男、ヴィゴ・モーテンセンを含む、悪人が存在しない世界での男たちの演技合戦と、115分張りっ放しの緊張感がたまらない!

ラストも嫌味がなくて素晴らしく、
今の「ゆとり、ゆとり」と頭ごなしに決めつける者たちに本作を100回は見せたい。