子どもが主役の映画特集〜 第2弾
30分ちょっとの短い作品だけど、
ワンカット目の色彩の繊細さ・明るすぎない光の絶妙な具合に、
あ、これは好きな作品だ!と直感した。
赤い風船の大きさがパッケージを見てもわかるようにちょっと大きいのだな。。
ここがミソかも。
ヨーロッパの石畳のグレーに赤い風船のコントラスト。
なんて美しい!!
上下グレーの服のパスカルくんが
まるで絵本の「はろるどのふしぎなぼうけん」のはろるどのよう。
セリフも設定の説明も必要最小限なのでいつの時代だかはっきりとはわからないのだが、街が綺麗すぎず適度にゴミが落ちていたり、貧しい生活の一旦が垣間見えるのもリアリティがあって良い。
個人的にはガラクタ市のような場面が好き。印象派らしき絵や家具、美術品がさりげなく置かれている様が観ていて楽しい。
青い風船とのやりとり、
街の悪ガキとの追いかけっこ、
素晴らしい、心が洗われるようなラストシーンに向けて
ちょっぴりドキドキしたりハラハラしたり…
ああ!なんて素敵なんだろう!
薄煙色の景色の中に陽が射して影ができる、、パスカルくんがにこやかに佇んだその画を切り取って部屋に飾りたい!
大好きな作品に出会えたことに心から感謝♡
*小さな心のつぶやき
赤い風船といえば、2つのエピソードが頭に浮かぶ。
出会いって不思議なもので、意図せずして大好きなものに巡り会えることって結構あるもんだな〜と、最近思っている。
多分にしてYouTubeがもたらした影響は大きいのではないかな。
贔屓のバンドのギターボーカルが声が好きと言っていたルーファス・ウェインライト。
YouTubeで聴いたらこれがとってもハマってしまった!
”Across the Universe” のMV。
もしかして本家のビートルズより好きかもしれない。
赤い風船と赤いワンピースに赤い靴の女の子が出てくるのだが、それがとても素敵で…視聴し始めるといつものようにエンドレス。。
そう、好きなものはめちゃくちゃ好きになってしまうのが私のクセ。
もしかしてあのMVはこの作品からインスパイアされたのかな?
心がどこかへ連れていかれて心地よい世界に身を委ねられるという意味ではよく似ているなと思った。
もう一つは、、
中2から中3になるときに家が手狭になった為、私は引越しを余儀なくされた。多感な時期でとても不安で転校なんてしたくなかった。 でも仕方ない…。
そんな私にクラスの皆が
寄せ書きを書いてくれた。
元気でね!
また会おうね!
頑張れよ。
なんて言葉の中に
”赤い風船のように空へ舞え”
と書いてくれた男の子がいた。
どこか雰囲気が宮澤賢治に似た彼は独特のセンスのある子で、なんかすごーく彼らしくて…何度読んでもクスッと笑ってしまう。
どういう意味かな?笑
よくわからないけれど、でもお陰でちょっとだけ不安な気持ちが和らいだ気がした。。
いまだに彼が書いた大きめの文字もちょっと高めで印象的な声も細い目も、はっきり覚えている。
Kくん、、今頃何をしてますか?
あなたの言葉に救われた元女の子がここにいます!笑