gonna fly now
人生ほど重いパンチはない!
だが大切なのは、
どんなに強く打ちのめされても
こらえて前に進み続けることだ!
「ロッキー ザ・ファイナル」
スタローンのプライドを掛けた渾身のヒューマンドラマ。監督として、役者として自尊心(プライド)を掛けた一撃をみた…。
そう、笑われてもいい、好きなことに誇りをかけて、挑戦して何が悪い…。ロートル俳優だろうが、古臭い作品だろうが、全盛期を過ぎようが、全ての責任を背負い、意地を魅せるスタローン。それは正に作品に描かれたロッキーの様に。
エイドリアンは既になく…、息子は独立し、思い出と過去に生きるロッキー。だが彼は曾てのヒーローとして、息子に、友人たちに背中を見せるが如く、不死鳥の如く再起する。冒頭の言葉の如く。自らの区切りとして燃え尽きるべく、チャンプとのエキシビションマッチに望む。それは正に絶望的な挑戦と思われたが…
リングに上がる前、冒頭の台詞がある親子の葛藤を描くシーンが最高ですね。明日を信じ、挑戦する人生への応援歌の様でした。スタローンの円熟味のある演技、台詞が身にしみる。
そして兄貴ポーリーが効いている。コメディリリーフ的な存在であり、箸休めのような存在から、ロッキー唯一の理解者として存在感は増し、台詞も実は重く印象深い。
回想的なシーンを交えながら、ロッキー最後の勇姿を描き、過去の重さがより強調され、その行動・脚本に説得力をましていく。見事だと思います。また第一作に似た展開故に、より大人のロッキーが強調されてますし、最初から見ているファンには嬉しい限り。音楽もビルコンティが努め、音の被り方はもう旧作そのままで、盛り上げてきます。もうロッキーのテーマがかかるシーンはいつも泣けますよね。
ロッキーがメインとなるシリーズのラストを飾るにふさわしい作品です。ロートルでもチャレンジできる!その精神は今自分に、正に必要ものでした(^^)ここから更に名作のクリードに繋がって行きますがロッキーは不滅ですね(^^)