フィツカラルドのしゅんのレビュー・感想・評価

「船の山越え」ってどういうことかよくわかっていなかったけど、こういうことかよ！あまりの馬鹿っぷりに笑わざるを得ませんでした。本当に山越えできるかどうかわからないドキュメンタルなスリルと、助太刀に入る原住民との緊張感あるやり取りが交差する後半が最高。そして、エネルギーが一気に無意味へと蕩尽されてゆくバタイユ的展開…。実利的な成功を完璧に無視したラストにおけるクラウディア・カルディナーレのはしゃぎっぷりには心底感動しました。