三流

アタック・ザ・ブロックの三流のレビュー・感想・評価

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)
3.6
低予算で作られたアイデア勝負のエイリアン襲来物としては、まずまず楽しめました。
いい意味でB級仕立て、それはどうやっても大作SFエイリアン襲来物には敵いませんからね、勿論どこか拍子抜けした部分は無きにしも非ずでしたが、まあこれはこれとして悪くは無かったと思いましたし、基本的には面白かったですよ。
B級映画大好き人間のタランティーノが絶賛したと言うのも見てみて妙に納得でした。

低所得層の団地周辺のみと言う、物凄く限られたエリアにしかエイリアンが現れないその理由も、なかなか説得力があって、アイデアとしては素晴らしかったと思いました。
スケール感は小さいし、エイリアンの描写も牙だけ見えるモフモフした子熊のようだったので、正直あまり迫力は無かったのですが、エドガー・ライトが製作総指揮の割には結構緊張感もあって、しかもちゃんとエイリアン襲来物らしい殺伐としたバトルもありましたから、まあ少年が主役なんでご都合主義な面はありましたけど、意外と見応えはあって予想よりは楽しめました。

しかし主役のジョン・ボイエガの存在感は突出していましたね。
その後スター・ウォーズ俳優になったのも、これを見たら物凄く納得、ニック・フロストとは対照的なオーラの差にニヤリでした、勿論ニックはニックでそれが味でもあるんですけどね。
主人公モーゼズのケジメのつけ方もカッコ良かったです、前半のギャング団描写は賛否両論かもしれませんが・・・。
まあ何にしても、イギリスの社会問題も織り交ぜながら作った辺りが好ポイントなエイリアン襲来物でした。
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