あきらむ

ブロークバック・マウンテンのあきらむのレビュー・感想・評価

4.1
とんでもない話ですね。キャロルを見た後なのでこの終わり方は辛すぎる。
ギレンホールもヒース・レジャーも苦しみと愛しさが滲み出る演技で、しばらく忘れられそうもない。

性格やライフスタイルが全く違う2人は別々の人生を歩みながら七夕のような逢瀬を重ねる。この「楽しみは少しずつ」の状態は非常に辛いため、反比例して非常に美味しくなってきてしまうわけですよね。オナ禁状態。

二人の生活は変わっていくのに、関係性は進まない否同性愛の当時の状態により、進めない。本当は一緒にどこへでも行きたかった一緒に住みたかった牧場を経営をしたかった海外にも行きたかった……。常に後悔と隣合わせの幸福の悲惨なこと!
二人の生活のタイミングもすれ違うばかりで歯がゆい、どちらかが社会的に上になればどちらかが下がるというように。
特に最後の方の逢瀬はもう見ていられない。お前になんか出会わなきゃよかった、人生が、人生が……!

お互い妻や恋人がいる身なわけだが、所々の描写で(女じゃなく、あいつだったらこうするのに……あいつだったら……)と思っているような部分があり、見ていられない。

二人のキャラクターの違いもはっきりしていて良い。そして、ギレンホールとヒース・レジャーの目の大きさの違うこと違うこと。しかし共通して2人とも基本的にお互いに見えないところで感情を爆発させていて、息が詰まる。せめて一緒にいる時は幸なままで……と思ってたんだろうなぁ、、あー、、