君の名前で僕を呼んでの影響でずっと見たくてやっと見れた。何故もっと早く見なかったのかと後悔。
見たあとだいぶ引きずる作品。CMBYN見たあとと同じような感情に襲われた。切ないなあ、ほんと。女性陣も含め誰も幸せになっていないのが苦しい。
なぜ好きになったのかとかどこが好きなのかとかをあからさまに描かないけれど、二人でいるときだけ素の自分になれているのがわかる演出がすごく好きだった。
ジャックは割と自分の感情に素直に行動するタイプ。女の人と絡んでいる時も仲いい人たちと会話している時もどこか心ここに在らずなのに、イニスの前ではとろけるような表情をしていたり、今にも泣き出しそうな表情をしていたり、なんていうか心の中がそのまま表情に出ているように感じた。
イニスは逆にとても口下手で誰にも自分の気持ちを上手く表せていないように感じた。だからジャックへの思いも分かりづらいんだけど、不器用ながらふとした仕草や言葉に思いが溢れていて、それが垣間見えた時にぐっとくる。
対照的なふたりの演技が本当に素晴らしかった。
想いは、伝えたいときに、相手に伝わるうちに伝えなければ。
今更だけどCMBYNにこの映画のオマージュ要素が沢山ちりばめられているのに気づいて心がきゅーっとなった。それにヒース・レジャーはもうこの世にいないってことを途中で思い出して、余計に苦しくなった。
CMBYNがまた見たくなる。
