だい

黄金の七人のだいのレビュー・感想・評価

黄金の七人(1965年製作の映画)
3.0
ルパン三世が大きく影響を受けた映画とのことだけど。

うん、
なるほど!!!!


設定的なことを言ってるのかと思ってたら、
違う、そうじゃない!

主に音楽とか演出面!!!
金は渡せない。

オープニングからめっちゃラテンジャズ!
場面ごとに差し込まれるBGMもめっちゃラテンジャズ!

ボッサのリズムが心地よい軽さで、
登場人物たちのカラフルな服装と相俟ってお洒落さ尋常じゃない。


イタリア映画なんてそれまで、
寺山修司もびっくりの情念の権化、
アモーレ!
ランコーレ!!
パッショーネ!!!
って感じだったのに、
突如フランス映画もびっくりのお洒落ポップ!

イタリア映画の突然変異種。


ことサウンド面でこのセンスをフォローした大野雄二は天才。
マジ天才。



バックストーリーも何もいらん!
銀行強盗だけ撮る!
という潔さからの、
後半は身内同士のコンゲーム!

という筋立ては娯楽作として秀逸で楽しかったのだけど、

あれだな。
黄金の七人。

七人いるけど、
6人のキャラが全く立ってねぇぇぇ!!!!!

キャラ立ってなさすぎて、
序盤はまさか、
あのPOLYSICSみたいな人たちが黄金の人たちにカウントされてるとは思わなんだ…。
これ7人もいらなくない?
POLYSICSでさえ人数減ったのに。


人数を減らして、
バッリバリに個性を持たせたルパン三世は正解だったのだ。
だい

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