つまんないだろうなと思って観に行ったらちゃんとつまんなかっただけだからなんとも言えんが、にしたって脚本のグダリ具合が脚本家途中で死んだん？？？ってレベルで酷くてちょっと不安になった。かたや王族でも味方につけたか？？？ってくらい豪華だったりもして、そのチグハグ具合に余計に不安になった。The Flying Lizardsみたいに「ヘタウマ」的観点で観れば再評価出来るのかもしれんが、ちゃんと下手なんじゃないかとの印象は拭えず。アジャーニの涙が全てを洗い流すと言いたいところだが、これを拍手で迎えられるくらい映画好きでは無いと思った。ハゲタカにたかられるダスティン・ホフマンだけ面白かった。

ふたりのキレが全くないパフォーマンスと歌は愛嬌があって、作った楽曲のことを二人ともめっちゃ最高だって思ってることが滲み出ていて素敵だった！
たしかにあんな純度の高い感情のこもった歌プレゼントされたら感涙してしまう可能性十分にありますね....

ライルとチャック、この二人だけいつも周囲に流されず(？)2人の世界をどんな過酷な状況でもやっていて、本当にいいコンビです...！　この2人の世界と外界のすれ違いがおかしくて面白かった！
そしてその様子を観る視点も面白さを倍増させてると思いました！

チャックの一見タフガイそうに見えて繊細な部分のギャップも魅力的だし、その部分に寄り添って自信を取り戻させることを自然とやっちゃうライル、これは運命の出会いでしょうもう。そしてこれを回想にしては現代編みたいな時間の流れ方の回想シーンで全部やっていたのもなんかおかしさがあって好き！
ライル、自己肯定感が高そうな感じが観ていて元気をもらえて好きです！帽子のサイズ感が謎すぎる点も愛おしい！！

自信を与え合える関係性ってめちゃくちゃ最高だ〜

エレインメイは天才だとつくづく思った珍作。ダスティンホフマンとウォーレンビィーティーがここまで滑稽にダサい役柄を楽しそうに演じ切るなんて素晴らしい！しかも、ダサダサの歌も全て自演(^^)エレインメイとポールウィリアムの共作なんてまた気が利いてるよね。イザベルアジャーニは美しいし、突然片乳出しちゃうし(^^)チャールズグローディンも最高なコメディアクト。何がいけなかったのか？それがただただ不思議な怪作です！