グリフィン

ロード・トゥ・パーディションのグリフィンのレビュー・感想・評価

3.8
初見。字幕。
豪華キャストで送るマフィア映画。監督であるサム・メンデス流のマフィア、ファミリーそして親子の絆とはいかに。

マフィアのボスに拾われそれ以降、忠実に職務を全うしてきた主人公のマイケル・サリヴァン。ボスに対して恩義がある一方で暴力的な世界に嫌気がさし息子には出来れば同じ道に進んで欲しくない。言葉には出さないがそんなふうに思ってるであろう父親の葛藤が見て取れる。
だがそんなある日息子が殺しの現場を目撃したことにより、抗争そして執念の復讐劇が始まる。

終盤からはとても良かった。家族を殺されたことへの復讐心とボスへの忠誠心。この2つを天秤にかけた父親サリヴァンとボスが豪雨のなか対峙するシーンがとても印象に残る。複雑な心境がありながらも覚悟を決めた2人の最後のぶつかり合い。名俳優同士が織りなすさすがの重厚感あるやり取りでしたね。

ラストの演出も良かった。どこか似ている所がある息子に対し父親のサリヴァンはある行動をとらせなかった。暴力的な世界で生きてきた父親のせめてもの意地、自分までで終わらせなきゃいけない。そんな想いを感じる見応えのある場面だった。
グリフィン

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