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パラサイト 半地下の家族のグリフィンのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.7
初見。字幕。
格差・貧困のエンターテイメント
土砂降りの中、家政婦が訪れてからは怒涛の展開の連続で目が離せない

あれだけ話題になってますのでハードル上がってましたが余裕で超えてきますね。予測不能のストーリー、所々のブラックユーモア、人物描写。どれも素晴らしい。

格差・貧困から生み出される社会性とは一体?
こういったテーマをエンタメ路線の切り口で進むのがまず面白い。富豪家族への寄生の仕方が巧妙かつ大胆。ちょっとしたシミュレーションゲームの感覚といいましょうか。状況や選択肢を見極めてゲームのシナリオを攻略するような感じ。

それでいて家族のチームワークの良さよwwオーシャンズばりのチームワークじゃんもう。
家が丸ごと盗まれる犯罪エンターテイメント劇。そして貧困一家の執念・執着。見応えアリ。

とはいえここまでは有名な映画なのであらすじはざっくり知っていた。そこまでの驚きはなかった。

家政婦が再び現れたからは予測不能の展開すぎて・・・凄かった。そんな秘密が隠されていたとは。
ここからはサスペンスの要素も盛り込んだような展開でしたね。ハラハラドキドキの連続、そして歯車が狂ったことでより袋小路な状況に。


悲惨なことになりそうだなあと思ったら案の定。追い詰められた無計画な人間に突然訪れる衝動的行動、怖かったなあ。

貧困や格差が生みだす衝動。そこにハッキリとした理由や因果関係がなくても、あのお父さんの行動には妙に納得してしまう部分がある。ポン・ジュノ監督が描きたかった社会性が詰まっている、そんな気がしましたね。

計画は無計画に
半地下はより地下深くに

寄生によってこんな運命が待ち受けけていたなんて。
凄まじいなあ。後半は本当に怒涛だった。

富豪一家の奥さんと娘さん、めっちゃ可愛いな。
覗き見的なエロス。これも魅力の一つと言えるでしょう。下衆な考えですが、これだけ美人の親子なら寄生のしがいがあるってもんです。
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