グリフィン

昼下りの情事のグリフィンのレビュー・感想・評価

昼下りの情事(1957年製作の映画)
3.9
初見。字幕。
背伸びがしたいお年頃のヘップバーン
そら〜虜になりますわ

ビリー・ワイルダー監督お得意のラブコメといった感じですね。

資産家のプレイボーイのおじさんに恋しちゃうオードリー。その場を乗り切るために仕方なくキスをする場面。ベタすぎるわ!と思いつつもその後のオードリーの表情を見てしまうとね、許せちゃう。恋を知ってしまったあどけない乙女の顔が上手い、そして可愛い!もう才能やね

恋を知ってそのまま突っ走るのかと思いきや、一味違った。背伸びをして男性をこれでもかと振り回す。純粋にチェロを奏でる女の子が、普段は見せない必死の背伸び。
少しぐらい、いたずら心がある方が可愛らしい。ワイルダー監督のらしさですね。

あと父親が粋ね。洒落をきかして娘の背中をグッと押してあげる。父の優しさ、微笑ましいじゃないですか。駅で心配そうに、でも優しく見送る姿が印象的です。

ゲイリー・クーパーさんは相変わらず渋いおじさんです。音楽でムードを作って女をはべらす、そんな人。今の時代だったら、なかなかにイタイ奴だと思う。こいつはそんなに好きじゃない。
オードリーが惚れたからお前の価値が多少上がっただけだぞ!そんな目線で見ていた。そう思う俺は俺でイタイよな。自分で呆れます。
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