円柱野郎

戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTHの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH(2009年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

もっとアトラクション紹介みたいなノリの映画かと思ったら、思いの外に普通のJホラー作品ぽいストーリーになってました。
だけど“死んだはずの少女”、“廃(?)病院”、“復讐”と三拍子揃っている割には恐くない。
監督は「呪怨」の清水崇だけど、「呪怨」の方が“イヤなシチュエーション”を使った怖がらせ方が上手かったよな。
時間経過を前後させて話を繋げていくという手法は清水作品らしいとは思うけどね。

全体としては使い古された話という印象が先行してしんどい。
雰囲気がホラー映画と言うよりはゴールデンタイムに放送してる心霊番組っぽいので、ある種、独特なヌルさを感じますわ。
舞台としてアトラクション「戦慄迷宮」で起きている話なので仕方がないんだけど、見た目のお化け屋敷というセット臭さが逆に恐さを削いでいる様な気もするね。
(なんだか本末転倒だw)
そのセットを使う前提の企画なのでしょうがないけど、正直俺には恐さという点で物足りない。

見せ方の点では、元々3D上映の為に制作しているので奥行きを意識したアングルが多くなってます。
上から見た螺旋階段とか、奥から手前の移動なんかを見せた廊下のシーンなんかは顕著だけど、まあセオリー通りの使い方かな。
全体的にカット割りも落ち着いていたので、立体映画にしては焦点を合わせるのに疲れることもなく、割と親切設計だった様な気はします。
(一部キビしいところもあったけどね。)

主演は柳楽優弥だけど、19才の割にオッサンぽい雰囲気で驚いた。
そういう育ち方で大丈夫なのか。
でも大の大人がギャーギャー喚いている姿を見るのは、やっぱりちょっと辛い。
もっと色んな恐がり方があると思うんだなあ。
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