great兄やん

グッドフェローズのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

グッドフェローズ(1990年製作の映画)
4.3
一言で言うと「行き過ぎた欲動」
[あらすじ]
“グッドフェローズ”と呼ばれるマフィアの世界に憧れるニューヨークの少年ヘンリー。そんな彼はある日、地元のボス、ポーリーのもとで働くことになり、ついにその世界へ足を踏み入れる。こうして、先輩のジミーやトミーから仕事のイロハを学び、一端のギャングとして成長していくのだった。やがて、カレンと結婚し、自分の家庭も築くヘンリー。しかし、ジミーらと犯行に及んだ空港での大金強奪事件をきっかけに、ヘンリーの人生に狂いが生じ始める。仲間が事件の証拠を揉み
消す中、FBIに目をつけられたヘンリーは、組織に関するあらゆる証言を迫られていくのだが...。

良い、物凄く良い(≧▽≦)。
長尺の割にはテンポの良さが秀逸で且つわかり易くギャングの世界を表現してるので、一分一秒ダレることなく観れました。
やっぱりこういう世界観好きやわぁ〜😍...。
でも、従来のギャング映画とは違い、人間の欲望や衝動をギャングを舞台にして置き換えたような感じなので、今まで観てきたギャング映画とは一味違うな〜と感じました。
そして『ゴッドファーザー』みたいにそんなに重苦しさは無く、バイオレンスなシーンにユーモア描写を織り込み且つ疾走感溢れるテンポで物語が進むので、ギャング映画の中でも特に優れてる方じゃないかな?😏...。
特にヘリコプターのくだりは笑ったwww
最初は主人公ヘンリーのギャングへの羨望と成り上がりの成功の描写なので、そこまで盛り上がる要素はありませんが、中盤、特にジョー・ペシ扮するトミーの狂気性と終盤のデニーロの冷酷さの描写はまさに圧巻です。
しかしラストはなんか...後味悪い感じで終わりましたね〜😓...。
結局主人公は何のルールも守ることなく堕ちていき、クズはクズのまま終わっていく...なんかもう..唖然です(゜o゜)。
欲望のまま好き勝手生きていたらいつかロクな目に遭わないという教訓があった映画でした。