ドント

釣りバカ日誌のドントのレビュー・感想・評価

釣りバカ日誌(1988年製作の映画)
3.6
89年。ビッグコミックオリジナルに79年から連載中の漫画の実写化。原作では東京勤務・釣り初心者から始まったハマちゃんが、既に釣りバカを越えた釣りキチでグータラな、高松からの転勤社員として登場。本社社長の鈴木=スーさんを社長とは知らずに釣りの世界に引きずり込む。
とにかく無駄なくソツなく(※意図的な無駄さはある)綺麗にカンナをかけられたコメディ人情ドラマで素晴らしい。冒頭5分でハマちゃんのキャラをわからせてしまう手際のよさ、スーさんとの出会いのスムーズさ、嫌味なく挟まれるギャグとしっとりめのドラマ。終わり方もほほえましく、おいしい水を飲むように見てしまう。一方でスーパーボンクラでも社員やれてるハマちゃんに時代を感じたりも。うらやましい。まぁちゃんと契約とってくるけど。
釣りが全面には出ていないのに、釣りってよさそうだなぁと思わせるゆるやかさが全体にある。終盤のエレベーターの中の短い会話が優しくて深くてとてもよい。あとみち子さんがスーパーかわゆい。よい映画です。
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