死者だけが戦争の終わりを見た by プラトン
リドリー・スコット監督 2001年製作
主演ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー
勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、10月3日は「モガディシュの戦い」が起こった日です。といってピーンと来る人はほとんどいませんよね。
これは今から25年前、1993年10月3日にソマリアの首都モガディシュにおいて、アメリカ軍とソマリア民兵の間で戦闘が起こった日です。
もちろん、実際の出来事です。
その戦闘を映画化した作品が「ブラックホーク・ダウン」なんですよね。もちろん、実話です。
なので、今日はこの作品をレビューします( •̀ω•́ )و✧
壮絶!
ただ、壮絶!
映画のコピー「あなたはこの戦争に言葉を失う。しかし、知るべき時が来た」の文言同様、実話と知って観るので、本当に言葉を失います。エヴァーズマンを自分で置き換えたら、もうたまらないですよね。
しかも、みんな若者だし( ᵕ_ᵕ̩̩ )
でも、今作は戦争映画ではなく、戦闘映画。
これはソマリアの内戦への介入ですから。
でも、だからと言って、ほったらかすのもね。
こういうの難しい。
「義を見てせざるは勇無きなり」
その通りなんです。
いつもそう思って生きています。
でも、義はどこにあるのか?
それが問われますよね!
1時間で終わる作戦が15時間に。
この戦闘により
アメリカ軍はヘリ2機と19名の兵士が亡くなり
ソマリア民兵は350名以上(一説には1000人以上と言われる)が亡くなった。
何のために戦うのか?
その結果、何を得たのか?
この作戦の2週間後、
アメリカはソマリアから完全撤退した……
やっぱりリドリー・スコットは絵作りが上手いなぁ。
横並びに飛ぶヘリ。
プロペラの音が消える。
機影が海の稜線に重なる。
そのあまりにも美しい光景。
後に残るのは凄惨な戦闘であるのに……
また、夜間の戦闘の凄まじさ。
飛ぶ火花
弾ける砲弾
燃え上がる建物
ただただ落ちる薬莢
それはまるで地獄絵図。
緊張感のある音楽が本当に素晴らしい本作。
音楽を担当するのはハンス・ジマー。
さすがです( •̀ω•́ )و✧
あと、この映画、音がいいんですよね~。
今作の主役はブラックホークなので、ヘリのプロペラ音が重要です。その臨場感がより緊張感を高めるんです。これは痺れます!
なるほど、これ、最優秀音響賞取ったんだ。
これは納得の受賞ですわ。
劇場で観たら、臨場感も凄かったんだろうなぁ。
いつかチャンスがあったら観たいよね( ˘ ˘ )ウンウン
でも、銃撃された瞬間、無音になる演出は怖すぎる(>_<)
戦闘映画が苦手な方には無理強いはしませんが、毛嫌いせず、ぜひ、観てほしい1本です!