【OUTLINE】
『キャバレー』を撮り『シカゴ』を作ったボブ・フォッシーが手術後に撮った半自伝的でシュールなミュージカル作品。
【REVIEW】
独創的な世界観は好みが分かれると思うけど、それ以前に、開胸手術後のボブ・フォッシーによる半自伝的作品という前提を意識して観るかどうかで、今作をどう受け取るかが大きく変わると思う。いかにフォッシーが自分の体験と残したいものを描き切ったか、その基準で考えて、今作の完成度は半端じゃない。と同時に、半自伝的作品と思って観ていると気づけば主人公がフォッシー本人だとまで錯覚させられることに、主演ロイ・シャイダーの演技の凄まじいクオリティを実感する。
自分の自信のある部分とない部分、反省と謝罪と開き直りと言い訳、孤独と愛、死への対峙、派手なドンチャン騒ぎ。全部を曝け出したフォッシーの魂が篭った映画に感じる。
もちろんダンス、演出の巧みさは言うまでもなくすごいし、もし今作が好みでなかった人がいるにしろ、否応無しに印象に残ることは間違いない気がする。それだけ今作の世界観のインパクトは強烈で、唯一無二。今作を観ていると、『シカゴ』『ザ・プロム』はもちろん、『CLIMAX』あたりも今作の影響を受けていそうな印象。今作がなかったら今の形では完成しなかった映画もたくさんあるかも、と思うと、それだけでも偉大な作品だな。
逆に今作も時代の流れで生まれた感が凄くて、『ファントム・オブ・パラダイス(1974)』『ロッキー・ホラー・ショー(1975)』と来て今作が1979年。流れを色濃く感じるな…。
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観た回数:1回
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【星つけた際の"個人的"評価・好み】✨✅
※作品のウリじゃなさそうな部分は「-」
総合点93pt/100pt 星換算★★★★☆4.6
95=スタンディングオベーション/90=大拍手/80=最高!/70=すごい!/60=良い/50=不足なし/40=あと一歩欲しい/30=うーん/20=さすがにちょっと/10=Z級
《基本点》
コンセプト 100pt/100pt✨✨✨
原作・実話 95pt/100pt✨✨
設定・起点 86pt/100pt✨
脚本・展開 85pt/100pt✨
テンポ感 68pt/100pt
編集カット 94pt/100pt✨✨
心に来る度 --pt/100pt
後味残る度 88pt/100pt✨
撮影構図 87pt/100pt✨
カメラ動作 --pt/100pt
固有の演出 95pt/100pt✨✨
言葉選び --pt/100pt
映像美 --pt/100pt
視覚効果 --pt/100pt
美術 88pt/100pt✨
キャスト 84pt/100pt✨
演技 86pt/100pt✨
顔芸レベル --pt/100pt
キャラデザ 80pt/100pt✨
衣装 81pt/100pt✨
メイク等 79pt/100pt
音響・録音 70pt/100pt
サントラ 77pt/100pt
歌曲 80pt/100pt✨
主題歌 --pt/100pt
《ジャンル点》
ヴィラン -pt/100pt
アクション -pt/100pt
歌唱力 -pt/100pt
ダンス 86pt/100pt
肉体美 -pt/100pt
ミステリー -pt/100pt
サスペンス -pt/100pt
コメディ -pt/100pt
ファミリー -pt/100pt
カワイイ -pt/100pt
ビックリ -pt/100pt
ゾワゾワ -pt/100pt
胸糞悪さ -pt/100pt