Melko

やかまし村の春・夏・秋・冬のMelkoのレビュー・感想・評価

3.9
あぁあ……(カオナシ風)
優しい、優しいしかない世界。穏やかな日常。
そんなにやかましくない村の子どもたち。1作目よりもちょっぴりやかましくなった2作目。
ストーリー実質の順番としては、夏→秋→冬→春。

前作よりも一つ一つのエピソードは短いけれど、その分しっかり描かれている。さすがに名前も全員覚えた!

ぽっちゃりさんで勝気な語り手 リサ
痩せのイタズラ娘 ブリッタ
保母さんに憧れるおじいちゃん子 アンナ
頭の回転が速い悪ガキ ラッセ
おとぼけ寝ぼすけ ボッセ
動物と妹を愛するやんちゃ坊主 オッレ

そして、お兄ちゃん大好きアイドル シャスティン

1作目よりもちょっと大きくなったシャスティン?でもかわいさ健在・爆発。あぁ癒し。

うんと着飾っておめかしするクリスマスも良いけれど、ちょっとクタクタ気味のいつもの服がやっぱり良いな。
クリスマスや年越しの真夜中が来るのって何であんなに待ち遠しくて、時間が経つのが遅く感じるんだろう。
下らないことで死ぬほど笑ったり、見栄を張ったり、ケンカしたり。こんな小さな村の中でも、子どもたちには日々色んなドラマが起こっているわけで、それをドラマチックにではなく、ただ淡々と映し出すのが、良い。心地よい。

あととにかく学校の先生が寛大過ぎて…
普通いきなりヒツジ連れてこられたら、怒るっしょ。。呆れながらも微笑んでたよ、、
エイプリルフールに先生騙すために2時間早起きするとか、もうなんかみんな一周回って、マジメか笑 かわいいなあ。

短いエピソードの中でも、しっかりドラマを見せてくれるのがやはりオッレ。
歯を抜くことに恐怖してお腹が痛くなったり、子守のリサたちがちゃんとお世話できなくて大泣きするシャスティンを心配して飛んできたり、大忙し笑

サイダーハウスルールの孤児院でも思ったけど、この監督は子どもを自然に映すのが上手いんだよなあ。寄るとこは寄って、でも寄りすぎず、基本は引きで映すというような。子どもたちの等身大が感じられて。

冬や春も良いけど私は秋が好き。
1作目と全く同じカットで始まり終わる。

長いソリに6人乗って雪の中を登校するの、良いなあ〜。
靴屋のおじさん、ちょっと不憫。みんな家に入る時は1人ずつじゃなくて、いっぺんに入ろう。笑
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