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SPACE BATTLESHIP ヤマトのようのレビュー・感想・評価

SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)
1.0
この作品、評判が悪いってのは知っていて、それを確かめるための、すごく後ろ向きな鑑賞。
『宇宙戦艦ヤマト』については話の設定と何人かのキャラクターだけ知ってるぐらい。


山崎貴監督お得意のVFX技術そのものが不完全ではある。
たぶん当時観たとしても、その印象にはなった気はする。
あと、セットもやっぱチープに見えちゃう。
この技術と予算なら、この題材の実写化企画なんてやらなきゃいいのにと思う。

ただ、そこらへんのことは発展途上の途中段階だったんだなあと思えば、まだ割りきれる。


いちばんの問題は脚本かと。
総じて、この主人公の優秀さがよくわからない。
一時民間人だった男が軍に復帰して、いきなり高い役職に就いて、挙げ句にあのポジションにまでなるけど、そこまでの人物には見えない。

例のキスシーン。
あの流れでキスするって、倫理上でも作劇上でもだいぶ問題あるかと。

最後の主人公の手段もなあ。
けっこう無理やりその展開にしてる感もあるし、何より「身寄りのない人より家族持ちの人の命のほうが優先されるってことなんですかね!」って言い返したくなるような解決方法で、すごく不快な気持ちにさせられる。


会話シーンに特に演出つけてない感じなのも気になる。


山崎貴監督は『永遠の0』もやってるから、戦死ってものを感動の材料に使いたいタイプなのかなあって疑いたくなるレベル。
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