よう

シン・ゴジラのようのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.5
(再鑑賞)
『ゴジラ-1.0』の影響からかYouTubeで本作の海外の人によるリアクション動画が上がるようになっていて、それを見てるうちにまた観たくなっての鑑賞。


初見時より2回目、3回目のほうが更に面白く観れる。
面白い映画ってそういうものだからってのもあるけども、自分の場合は初見時からこれまで怪獣(的な)映画をちょこちょこ観たからってのもある。
あと、何より、本作って会話多めの政治劇でもあって、独特な作劇なので、そこに慣れたのが大きい。

主人公は政治家で、中心人物は政府の要職の人たち。
『日本のいちばん長い日』的にここまでポリティカルなドラマが展開されてる作品ってなかなかないんよなあ。
会議名とか役職名とかがやたら長くて、それがいちいちテロップで出る。


変わったアングルのショットなどに表れてる庵野秀明要素や、樋口真嗣監督による特撮とCGの組み合わせによるリアリティなど、今さら改めて言うことでもないか。
ゴジラの尻尾を下からのアングル(人目線)で見せるショットは、そこだけで巨大さが伝わる。


これも改めて言うことでもないけれど、東日本大震災がモロに反映された作品。
ゴジラの生態そのものが原発だったり、
何度も避難する民衆が出たり。
やっつけ方も原発への対処そのもの。

なので、3.11の記憶を持つ日本人なら、その文脈だけで切実に感じられる作品になっている。
ゴジラが本気出した時の絶望感はハンパない。


細かいところで。
パターソン大使のキャラクターはやり過ぎにも思えるけど、まあこれぐらいならいっかなあ。海外YouTuberに「ZARAはどこ?」のウケは割といいようだけどね。
竹野内豊の声はかっこいいなあ。
市川実和子と高橋一生は愛らしい。

海外の人にとってもそうなんだけど、第二形態の異常さと、背びれからビームはビックリするよなあ。
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