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群衆のmichiのレビュー・感想・評価

群衆(1941年製作の映画)
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ジョーの仲間の″大佐“とハーモニカ&オカリナの即興アンサンブルをするところが楽しい。人それぞれの幸せを表している感じ。達観した大佐はそこからヒーローに仕立て上げられて本人もその気になっていくジョーを憂いている。ゲイリー・クーパーとウォルター・ブレナンのコンビはいつもいいなー!
そしたスイートルームで繰り広げられるエア野球の完成度の高さ。あそこまで楽しめるものか!

バーバラ・スタンウィックが自分の作戦をものすごい勢いで捲し立てるように説明するところがいい。最後はそんなアンのキャラがぶれた感じで残念。
ラストはなんだかなぁ。編集長の捨て台詞が良いけれど、当のジョンはそれからどうするんだろう…。
クリスマスの雪景色がとてもきれい。

タイトルについて考える。″Meet John Doe“は群衆が作られたジョーに出会って翻弄される?ジョーに出会って隣人の大切さを知る?ジョン・ウィロビーがジョン・ドゥーに出会って人生を弄ばれる?
大衆心理の動きに目がいく邦題もいい。
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